ありえない埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例が10月13日に可決予定だって

https://digital.asahi.com/articles/ASRB6778SRB5UTNB00Q.html?pn=7&unlock=1#continuehere

こちらは朝日新聞の記事ですが、来週金曜に子どもだけで留守番させたり、通学させたり、公園で遊ぶことを虐待だから禁止するという条例が可決予定だそうです。

なぜまだ投票が終わっていないのに可決が決まっているかというと、この提案は自民党県議団が提出したものであり、自民党は埼玉県議会で過半数おりますので、造反者が出ない限り、当然可決されることに決まっているからです。

”改正案で「子どもを放置した」とみなす禁止行為

自宅で留守番させる(100メートル先の近所の家に回覧板を届けるため一時外出する場合も含む)▽子どもだけで公園で遊ばせる、登下校させる、おつかいに行かせる ▽高校生(18歳未満)のきょうだいに子どもを預けて出かける ▽車内に子どもを残して買い物にいく※自民党県議団が6日の委員会質疑や取材に示した見解による。「子ども」は小学生以下が対象。”

たぶんこの提案をした議員は「アメリカでは逮捕されるんだ!」と言っているのでしょう。確かにハワイに旅行をした家族が子どもをホテルの部屋に置いて親が買い物に行ったら警察が来て逮捕されたとか、映画では女子高生のアルバイトとしてベビーシッターが一般的だったり、学校の登下校に親が一緒に付き添うシーンはよく見かけます。

私はあの場面を見ると、「アメリカってやっぱり物騒なのね」と思っていました。もし日本がアメリカ並みの犯罪率だったとしたら、とっくに子どもをひとりでお留守番させるようなことはしていないでしょう。

https://cocoronoiro.work/archives/734

どうも自民党って、自分で子育てをしない人が多いのか、こと子どもに関しては実情を無視して、親父の理想論的な方に一気に傾く傾向があるようです。

そういえば2017年に子どもを連れて別居するときは、もう片方の親と面会の取り決めをしてからでないと家を出てはならないという「親子断絶防止法」を議員立法で成立させようとしました。

私はあの時にお役所の方から「これはもう成立が決まっているのでそのつもりで」と言われ、びっくらたまげました。幸いこの法案はなんだかうやむやになって葬り去られましたが、今度は共同親権にするという法案がただいま進行中です。

ちなみにこの共同養育支援議員連盟の会長は柴山昌彦さんで、今回の「子どもをひとりでお留守番させない条例」を出してきたのは自民党埼玉県連。会長は柴山昌彦さん。同一人物。

もしかしたらこの自民党埼玉県連の人たちも、逆らえない雰囲気があるんじゃないかしらん。議員全員の家が専業主婦でしっかりと子どもを見守れる体制があるとは思えないんですよね。議員に子どもがいたら、その家だって困るんじゃないの?孫は誰が面倒見るの?

しぶしぶ上がそうしろというから賛成票を出したけど、ホントはこんな変な条例には反対したい人も多いんじゃないかな。これだけマスコミや世間から「あほちゃうか」と叩かれて、埼玉県民を敵に回して成立させたら、議員本人はもちろん妻のママ友などから妻がこてんこてんにされちゃうかもしれない。

この週末「あんたんちのダンナに反対するように言ってよ!次の選挙に票入れないわよ!」というママ友lineが飛び交っているだろうし、親族友人知人も巻き込んで大騒ぎになっているような気がします。

もしかしたら今年も車に置き去りにされて亡くなった小さな子が複数いたことから議員同士の話が広がって、「アメリカみたいにしよう!」となんとなくこうなったのかもしれないなーなんて思うのです。

現在この条例案に反対する署名活動が行われています。来週金曜が注目です。

https://onl.bz/3vzZZmr

ハートネットTV来週放送です

NHK教育では10月9日、10日の2日にわたって精神的DVの特集が放送されます。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/2517/

第1回 証言・私は支配されていた
第2回 被害を減らすために~支援と対策~

この番組のディレクターさんから協力依頼をいただいたのは7月のことになります。こういったメディアからの協力要請というのは時々あるのですが、今回は2夜連続ということで、深く精神的DV(モラハラ)を描いてくれるのかなと思います。

最初はほとんどモラハラについての知識がなかったディレクターさんでしたが、ずっと時間をかけて沢山の本を読まれていました。

ある意味他のせわしなく次の放送に合わせて番組を作る民放よりも、じっくりと時間をかけて取材できる教育テレビって制作者としては恵まれているなと思います。

その結果がどうなるかは、来週です。私もビデオ録画しました。

離婚は信頼関係が無くなったからするもの

法制審の「パブコメの概要」を読みましたが、途中イライラすることが多くて辟易しました。随所に「父母が協力し合って」というような文章が登場するのです。

この父母って離婚したんですよね。仲が悪いんです。信頼関係がないんです。だから離婚したんです。その仲の悪いふたりに「協力し合って」と何度も繰り返すのは如何なものか。協力できるくらいなら離婚してませんって。

一緒にいるとケンカが絶えないけれど、離れるとお互いの良さもわかって冷静に話し合える人たちは確かにいます。その人たちならば、共同養育できるでしょう。

ですが、今回の共同親権活動で先頭に立っているようなエキセントリックで身勝手な主張を繰り返す人たちと一緒に協力して養育できるとは到底思えません。

まず「離婚しても協力して」という大前提を取っ払ってから話し合いをしてもらえないだろうか。

仲が悪いから離婚したの!協力できないから離婚したの!信頼関係はないの!

子どものことなら別でしょっていう、お花畑頭をどこかへ放って欲しい。

シャインマスカットはやっぱり高級果物

ニュースではシャインマスカットが大量に作られたこと、暑い日が長い間続いて一気に実ったことなどをあげて、「シャインマスカットが大幅値崩れ」と報じています。

テレビに映るどこぞの八百屋さんでは398円の値札がついていますが、私が行くスーパーではそんなことはなく、業務スーパーだって980円(税込み1,058円)から下がる気配はありません。

モーニングショーコメンテーターでAERAの編集長だった浜田敬子さんが「シャインマスカットを買うときは勇気がいるんですが」とコメントしていたのを聞いて、ああ、このような高給取りの人だってやっぱり1,000円以上の果物を買うのは躊躇するんだと親近感がわきました。

たまには果物が食べたいなと思っても、桃もブドウもスイカもメロンも500円以下はなく、あの、昔は一山200円だったデラウェアですら700円もする。

果物は嗜好品のようなものですから、無ければないで済むもの。それに千円札を飛ばすのは本当に勇気がいります。家族がいれば「今日はちょっと奮発して」と買うかもしれませんが、独り住まいでは自分一人のためにはなかなか手は出ません。

私が最初にシャインマスカットを食べたのはたぶん7~8年くらい前だったと思います。職場の同僚から「長野の田舎から送ってきたのでおすそ分け」と、一房いただきました。「このブドウは皮も食べられるんだよ」と言われ、「ふうん、外国のブドウみたいだな」と思いました。

外国映画では俳優が果物を盛り合わせた籠からひょいとブドウを一粒とって、そのまま食べているシーンを何度も見たことがあります。あれが不思議でした。

外国のブドウは皮や種はどうなっているのだろうか。もしくは外人は一度口の中に入れたものを出すのはマナー違反としているので、皮も種も出す習慣がないのだろうかとなんとなく真偽がわからないままになっています。

そして友人からいただいた薄緑色のブドウは冷蔵庫で冷やし、一粒とって食べたら

うんめ~~~~♪

こんなに美味しいブドウは初めて食べたと、一粒が大きいこともあり、「1回3粒まで」と決め、大事に大事に食べました。

同僚は言いませんでしたが、たぶんあれは私が初めて食べたシャインマスカットだったのだと思います。

先週お彼岸で母のところに持っていく供物の中にオーケー(関東圏では有名な激安スーパー)でシャインマスカットを1300円(税込み)で買い、母のところに持っていき、母と一緒に食べたのが今年の初(たぶん終わり、というかいまだかつてシャインマスカットを買ったことがなかった)シャインマスカットになることでしょう。

糖度が高いので、喉に甘みが刺さって、老人ふたりがゲホゲホ言いながらシャインマスカットを食べました。

シャインマスカットやピオーネ、巨砲といった大粒のブドウは4~5粒で桃を1個食べた感があります。食べ応えがあるので千円札を飛ばした罪悪感は十分に払拭されます。

人間だんだん贅沢になっていくものだなぁ、これはよろしくないという気持ちと、後何年生きられるわけでなし、今まで散々苦労をしてきたのだから、これくらいの贅沢は大目に見ようというせめぎあいの中で、いつもスーパーのブドウコーナーの前で悶々と悩んでいる今日この頃です。