https://digital.asahi.com/articles/ASRB6778SRB5UTNB00Q.html?pn=7&unlock=1#continuehere
こちらは朝日新聞の記事ですが、来週金曜に子どもだけで留守番させたり、通学させたり、公園で遊ぶことを虐待だから禁止するという条例が可決予定だそうです。
なぜまだ投票が終わっていないのに可決が決まっているかというと、この提案は自民党県議団が提出したものであり、自民党は埼玉県議会で過半数おりますので、造反者が出ない限り、当然可決されることに決まっているからです。
”改正案で「子どもを放置した」とみなす禁止行為
自宅で留守番させる(100メートル先の近所の家に回覧板を届けるため一時外出する場合も含む)▽子どもだけで公園で遊ばせる、登下校させる、おつかいに行かせる ▽高校生(18歳未満)のきょうだいに子どもを預けて出かける ▽車内に子どもを残して買い物にいく※自民党県議団が6日の委員会質疑や取材に示した見解による。「子ども」は小学生以下が対象。”
たぶんこの提案をした議員は「アメリカでは逮捕されるんだ!」と言っているのでしょう。確かにハワイに旅行をした家族が子どもをホテルの部屋に置いて親が買い物に行ったら警察が来て逮捕されたとか、映画では女子高生のアルバイトとしてベビーシッターが一般的だったり、学校の登下校に親が一緒に付き添うシーンはよく見かけます。
私はあの場面を見ると、「アメリカってやっぱり物騒なのね」と思っていました。もし日本がアメリカ並みの犯罪率だったとしたら、とっくに子どもをひとりでお留守番させるようなことはしていないでしょう。
https://cocoronoiro.work/archives/734
どうも自民党って、自分で子育てをしない人が多いのか、こと子どもに関しては実情を無視して、親父の理想論的な方に一気に傾く傾向があるようです。
そういえば2017年に子どもを連れて別居するときは、もう片方の親と面会の取り決めをしてからでないと家を出てはならないという「親子断絶防止法」を議員立法で成立させようとしました。
私はあの時にお役所の方から「これはもう成立が決まっているのでそのつもりで」と言われ、びっくらたまげました。幸いこの法案はなんだかうやむやになって葬り去られましたが、今度は共同親権にするという法案がただいま進行中です。
ちなみにこの共同養育支援議員連盟の会長は柴山昌彦さんで、今回の「子どもをひとりでお留守番させない条例」を出してきたのは自民党埼玉県連。会長は柴山昌彦さん。同一人物。
もしかしたらこの自民党埼玉県連の人たちも、逆らえない雰囲気があるんじゃないかしらん。議員全員の家が専業主婦でしっかりと子どもを見守れる体制があるとは思えないんですよね。議員に子どもがいたら、その家だって困るんじゃないの?孫は誰が面倒見るの?
しぶしぶ上がそうしろというから賛成票を出したけど、ホントはこんな変な条例には反対したい人も多いんじゃないかな。これだけマスコミや世間から「あほちゃうか」と叩かれて、埼玉県民を敵に回して成立させたら、議員本人はもちろん妻のママ友などから妻がこてんこてんにされちゃうかもしれない。
この週末「あんたんちのダンナに反対するように言ってよ!次の選挙に票入れないわよ!」というママ友lineが飛び交っているだろうし、親族友人知人も巻き込んで大騒ぎになっているような気がします。
もしかしたら今年も車に置き去りにされて亡くなった小さな子が複数いたことから議員同士の話が広がって、「アメリカみたいにしよう!」となんとなくこうなったのかもしれないなーなんて思うのです。
現在この条例案に反対する署名活動が行われています。来週金曜が注目です。