札幌であった殺人事件の容疑者は一家3人が逮捕されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6dac29eb38110b5bc5ef56c4668274b18672a9cdkと
この事件を報道するテレビ局はコメンテーターに犯罪心理学の研究者を呼び、この家は娘が支配していたのではないかとコメントをつけていました。
以前ある不登校の子どもについてティカさんというお母さんが書いたブログを読んだことがあります。
http://miyu50.blog91.fc2.com/blog-category-1.html
「一歩ずつ前へ」
子どもは小学生。中学受験の勉強をきっかけに荒れだし、親にあれをしろこれをしろと命令するようになりました。
”「殺す」「お父さんと決闘して、負けた方が死ぬ。包丁もってこい」殴る、蹴るで、大暴れし、手が付けられませんでした。”
「お茶を持って来い」と親に命令し、持っていくとうなだれている父親の頭にかける。
ポテトチップスを持ってこさせ、じっくりと味わうと残りを袋の中で砕き、お茶をかぶった父親の頭にかける。
小学生の子どもからされるがままの両親。命令されたままそれに従う両親。カメラの三脚を母親にたたきつけ、室内用の物干しを突き付けるといった暴力。
荒れ狂った子どもになすすべなく従う両親。
ちなみにこのご家庭は復学支援機関の支援を受けて子どもは復学し、高校生になったところでブログは終わっています。こういった家庭が日本で外からは見えない形であちこちにあるのでしょう。
札幌の事件で現在の報道では両親は娘を溺愛していたとのこと。小さな頃の溺愛が、子どもの甘えを許し、家庭教育できず、今に続いていたのかもしれません。
このブログの中でティカさんは
”暴力が下火になったとはいえ、たまに息子の暴力が再燃する時がありました。
息子はひと時の暴力行使で自分の地位を築いていました。一度、勝ち取った地位をそう簡単に手放すわけはありません。
親は一時期の奴隷状態からは脱出することができたもののまだ親としての立場は低いままでした。”
親は子供の奴隷状態になっていたと書かれています。この状態から脱せたのは復学支援機関に依頼して、子どもを学校に復学させたからです。家族が孤立した状態で、親だけでここから脱するのは難しいと思われます。子どもが荒れ狂ったまま成長した場合は、行政は親に子と離れて避難するよう助言します。
親が避難した後の家はゴミ屋敷になり、大人になった子どもは生活保護で暮らしたりします。
札幌の事件の家はとても立派な家で裕福だったようですが、この家の実態はどうだったのか、続報が気になります。