モラハラを扱った映画「カノン」の雑賀俊朗監督が次に取り上げたのが貧困シンママボクサーが娘と一緒に暮らすためにチャンピオンを目指すという作品です。
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実は私はジムでボクササイズをやっているのでそれっぽい動作はできます。結構長い間やっているので今は大丈夫ですが、すごい運動量なので最初は10分がやっとでした。といってボクシングが好きなわけではありません。むしろほぼ興味がありません。
ボクシングに限らず、格闘技系のスポーツはスルーです。世の中には格闘技好きの女性がいますが(内館牧子さんとか)、とにかく全然興味がないのです。ジムのボクササイズはやたら体を動かせるのでやっているようなもので。
でも、そんな私でもこの映画のボクシングシーンには沸き立ちました。主演の朝比奈彩さん、すごいです。モデルもやられているそうなので、立ち姿はすらっとして迫力がありませんが、女子ボクサーって、こういうものなのかもしれません。
そしてこの映画の拾い物がセコンド役の市原隼人さん。もう日本アカデミー賞をあげてもいいんじゃないかと思うくらいの役になりきりです。今東京消防庁のポスターが市原さんで、地域掲示板のあちこちに貼られているので、そのたびに目がそちらに行ってしまうようになりました。
これから見る方のためにストーリーは出しませんが、ちょっと気になる点があったのでそこは書いておこうかなと思います。
yahoo映画情報に「シングルマザーの真名美(朝比奈彩)は、ある日家庭裁判所に呼び出される。女子ボクシングに熱中する彼女の経済状況が不安定で、娘の養育は義母(松下由樹)が担うべきと行政が判断したためだった」
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385663/
と書いてあるのを見てびっくり仰天。生活困窮を理由に裁判所がいきなり親を呼びつけて監護者変更するなんて聞いたことがない。
これは↑のyahooのあらすじが間違っています。ある日突然呼びつけられたわけではなく、元々義母が監護者変更の申し立てをしていたのです。夫は病気で亡くなっていますから義母が監護者になると。このあたりの端折り方がすごいので、雑賀監督にメールで詰め寄ってしまいました、私。
そのほか「?」なところはありますが、一番「やばっ」と思ったのは予告編にある「子どもが栄養失調で保育園で倒れた」の部分。
そ、そ、それはネグレクトになるのでわ。。!子どもが栄養失調で倒れたら、保育園が児相に通報しなければならないのでわ。。!それは私でも監護者変更した方がよいと思ってしまう。
というようなびっくり部分はあるものの、ボクシングの練習シーンや試合シーンは「ロッキー」を彷彿とさせる迫力で、最後はうるっときました。
雑賀監督は世の中シングルマザーに元気になってほしい、がんばるママとママが大好きな娘の愛情を描いた作品を作りたかったそうです。
2月24日から全国60館で公開されますが、雑賀監督のご挨拶があるそうです。今のところ東京だけですが、これから増えるかもしれません。
もし監督にお会いになられましたら、「モラハラの熊谷から見ろ見ろと言われて来た」と言ってくださると、監督も私も大喜びします。
お得にみられる「ムビチケ」はこちらから。1,500円だそうです。
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