3年前に最愛の配偶者を亡くされ、ずっと失意の状態だった荘司先生の新刊が発売されました。亡くなった配偶者の方には私も1度お会いしたことがあり、本当にお美しくきさくな方で、先生もお嬢様同様、心から愛された方でした。
その方が突然病気で亡くなり、なかなか立ち直ることができなかった先生。私もどうお慰めしたらよいのかわからず、気の利いた言葉もおかけすることができないままでした。
「すぐに結果を出せるすごい集中力」はそんな先生が3年ぶりに世の中に出された本です。
やらなければいけない仕事をホワイトボードに書いておき、アレクサにリマインドさせることで結構自分のお尻をたたくようにはなってきましたが、
自由な時間がいっぱいある方が、集中力に欠けるような気がします。今しかない、あと1時間で仕上げなければならないとなるとフル活動する脳も、時間が沢山あると結構緩む。
いいじゃないかー、今まで沢山仕事したんだもんー、ちょっと休もうやーを合言葉に、ダラダラと時間を食っていた今日この頃。
でも、強迫神経症の母親から刷り込まれた「やることをやってから休め!」は、本人の意識とは別に号令をかけるので、もうやってしまえーーです。
この本には「集中力を高めるちょっとしたコツ」が沢山ありますが、目から鱗だったのは、「目標を作って仕事をするのはいい。ただし、早くできたからと言って追加するのはやめよう」という項目です。
特に子どもに「今日はこれをしましょう」と課題を出し、それが意外と早く済んでしまうと、「あら、時間が余ったからついでにこれもやって」はダメだそうです。なぜなら仕上げれば好きなことができると思うから一生懸命やったのに、追加をされるともうやる気がなくなる。
早く仕上げると追加があるなら、がんばらない方がいいとなってしまうから。
うん、そりゃそーだね。「お、早くできたなら、これもこれも追加でやってね」と仕事を積まれてやる気が出るわけがない。
自分で追加するならともかく、人に仕事を与えるときはやってはいけないことのひとつだそうです。
そして荘司先生お得意の科学的根拠の基づく人間行動。「人はふたつ一緒の仕事はできない」「音楽を聴きながら、テレビを見ながら仕事はできない」。
私はもうずいぶん前からこのブログを書く時など、仕事の時は無音です。音楽もじゃまです。昔、ラジオの深夜放送を聞きながら勉強したものですが、あれは間違ってたなー。
ディスクジョッキーの(おー、懐かしい言葉)リスナーからのお手紙を聞きながら勉強はできないのです。できると思っていましたが、できないものなのでした。
そのほか「イジイジとする」はまったく共感で、このブログに書こうと思っていたことのひとつです。イジイジ仕事するとはどういうことか。
ぜひ本書をお読みください。