私と同年代の友人知人から親の訃報を聞かされる機会が多くなりました。大抵の親は80歳を超えています。中には90歳代もいます。
私の父は86歳で亡くなりました。父が亡くなったと言うと、みんな声を落として「お気の毒に」と言ってくれますが、だいたいこの年代で亡くなると、葬式はそう悲しいものではありません。実際父が亡くなって泣いたのは孫だけでした。
ずっと施設で寝たきりだったので母はほっとし、母からの愚痴を聞かされ続けていた私と弟もほっとしと、一番身近な家族ですらこの状態ですから、親戚も友人も誰も悲しむ人はいませんでした。
友人と言えば3人ほど同年代と思われる方が葬式に来られましたが、後は近所の方と親族だけでした。年齢が高くなると同年代の人はすでに亡くなっているか、葬式にも来られないほど弱っているかのいずれかです。
80歳よりも前に亡くなると、「もう少し生きていてほしかった」の声も聞かれますが、80歳を超えると「天寿をまっとうした」となり、寿命だからねと納得するものなのかもしれません。
昨日も今日も友人宅の訃報の話になり、彼女たちは「最初は悲しかったけど、いろんな人が来て、ごちそうもたくさんあって、最後はまるでお祭りのようだった」と笑顔での報告になりました。
願わくば「やっと死んだか」と言われないよう、83歳程度で天寿をまっとうしたいと思っているモラハラ被害者同盟管理人です。