コロナウィルスが爆発的に感染して医療崩壊が起きないようにするため、「不要不急以外は家にいて」のメッセージが政府から出されています。海外ではロックダウン(都市封鎖)が行われ、劇場、レストランなどは閉鎖され、仕事はテレワークになっています。
日本でテレワークなんて大企業だけでしょと思っていたら、友人の話だと東日本大震災の時に会社に行かなくても仕事ができるようにと、結構あちこちの会社が整備していたそう。
「パパママふたりともテレワーク」の家もあるそうです。さすが東京。たぶん私の故郷ではそんなのないと思う。感染者数もシングルだし、危機感も薄いだろうな。
そして伝わってきているのが、全世界で広がっているのはコロナウィルスだけでなく、DVの数も拡大しているそうです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20200331-00170554/
https://digital.asahi.com/articles/ASN3Z64YHN3VUTFL00D.html
オーストラリアではDV対策資金として100億円を投じると発表されました。
https://www.afpbb.com/articles/-/3275915
実はコロナウィルスが始まる前からこのことが懸念されていました。「働き方改革」で残業が無くなった夫が早く家に帰ってくるようになり、顔を合わせないことで何とか保っていた夫婦関係が、長く一緒にいることで緊張度が増し、「夫からの暴言」「物を投げる」といった行為が頻発するようになっていました。
つまり「夫が長時間家にいることと夫からの暴力の頻度は正比例する」というのはずっと前から言われていたことでした。「働き方改革」は夫を家に早く帰し、家事育児の分担をさせる意味もあってのことだったのでしょうが、残念ながらそうではないのです。
その割合はどれくらいなのかはわかりませんが、家にいるとイライラし始める夫というのは一定数いて、そのイライラが妻子にぶつけられるのです。リーマンショックの時にもDVの件数がぐっと上がったと記憶しています。残業が無くなって家にいることが多くなったり、残業が無くなることで収入が減ったり、仕事そのものも順調ではないため、そのストレスが弱い者に向かっていく。これはもう、方程式です。
昔から「夫は元気で留守がいい」とは言ったものですが、外面を保つために家で家族に暴言を吐く夫は、ずっと留守がいい。
夫に家事と育児の分担をさせ、妻を外に出す(働かせて税金とる)といった案を考えたのは国のエライ人だと思いますが、こういった方程式があるのはご存じなのでしょうか。財務省と厚労省と内閣府で「お宅んちはどう?」といった内輪話でもしてほしいものです。