続く災害身を守る行動を

先日から東北を中心に豪雨になっていて、今日まで降り続く予報です。

7月24日(水)に、所用があって自転車で家を出るときに、遠雷が聞こえました。家から駅まで自転車で10数分持ってくれればいいなと祈りながら競輪選手のようにがんばってペダルを漕ぎ、後30秒で駅近くの屋内駐輪場にたどり着くところまで来たとたん、いきなり大粒の雨が一気に落ちてきました。

「バケツをひっくり返したような」という表現がありますが、文字通り雨粒ではなく川が空から降ってきたようなものすごい雨に、近くにあったお店の軒先に避難しました。

運のいいことにそこは軒先だけでなく、建物の一部が廊下のように引っ込んでいたので、自転車ごと中に引き込むことができました。そこから見た外の様子は文字通りの「ゲリラ豪雨」。雨だけでなくまるで竜巻のような突風が吹き荒れ、折れた枝やちぎれた葉が雨粒と共に巻き上げられながら通りすぎていきます。たぶん人がいたら人も巻き上げられたのではないかと思えるほどの強風でした。

この日、関東地方はどこもこのような天気だったようで、突風や竜巻などの被害で看板が飛んだり、建物の一部がはがれたりしていました。

異常気象は世界中に広がっていて、人も建物も構築物も破壊しています。おそらく今夏もこれからも、異常な降雨と強風で多大な被害が出るでしょう。これを防ぐことはできないなら、危険な場所から移動するしかない。

ハザードマップで危険とわかっている場所のお住いの方は、これからこれを考えていかなければならないでしょうね。

転居するなんて簡単に言うなと言われるかもしれませんが、まだ学校に通っている子どもを抱えてシンママの私が未知の東京へ来たのは15年前。関東圏に弟はいるというものの、頼りになるわけもなく、ひとりで就活して仕事を見つけ、子どもを学校に通わせる学費を稼いで卒業させ、今に至ります。

能登の地震でたまたま外にいたひとりを残して一家が全員死亡するという痛ましいことがありました。予想される災害からは逃げる選択肢を考えなければならない時代になったのだと思います。

もはや温暖化ではなく沸騰化

つい最近まで「地球は温暖化」と言われていたのに、ついに沸騰化のステージに入りました。

”国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「地球は沸騰化の時代」に入ったと述べた。”

去年7月、所用で福岡に行ったのですが、あまりの太陽熱のすさまじさに観光する気にもなれず、お土産を買うとそそくさとチェックアウトしたホテルのロビーで帰りの飛行機までの時間をつぶすことになりました。

この経験から私はもう6月~9月は旅行には行かないと決め、行きたかった所には3月に行ってきました。本当は暑さが遠のく11月以降がよいのですが、秋から冬は日が短いので行動時間が限られてしまいます。

5時になったら真暗で、ナイトライフをエンジョイする趣味もないとなると、半日はホテルの部屋でタブレットで映画を見るということになります。

その後2月末から4月にかけては人によっては寒いと感じる人もいるかもしれませんが、寒さには強い私は生き生きと活動できる温度。そして日が長くなります。

あの「春 は、あけぼの。 やようやようしろくなりゆくやまぎ は 、すこしあ かりて、 むらさき だちたる雲 の、ほそくたなびきたる」というぼんやりした夜明けと、夕暮れがいつまでも続く季節は、咲き乱れる豪華な花や緑の木陰はありませんが、これからは一番旅行に適た時期になると思います。

この10年で大きく季節感は変わってしまい、この変わりようは加速度がつき、この先の10年はどうなるかわからない状況です。加速度がついてしまった自然はもう個人の力等ではどうにもできないことなのかもしれません。

ともかく寝ている間もエアコンを切らさず(設定温度28度~29度)、まだましな朝は網戸にして風を通し、暑さに慣れるようにしています。

東京都知事選のニュースを見て

東京都知事で小池百合子さんに決まったと選挙番組で流れていますが、一緒に石丸伸二さんも生出演で流れていました。

石丸伸二さんはYouTubeで人気の方ですが、この選挙番組の中でコメンテーターが質問すると「意味がわからない」と言って、あからさまにバカにしたようなふるまいをしたりするのはどうも見ていて気持ちの良いものではありませんでした。

橋本元大阪府知事は石丸さんを大絶賛していますが、一緒に出演していた宮根さんはむっとした表情を隠しませんでした。相手のちょっとした言い間違いや思い違いに突っ込みをいれ、人を小ばかにしたような態度をとるのは若いからというだけでは理由になりません。

テレビに出たらニコニコとと迎合しろとは言いませんが、マナーというものがあるのではないでしょうか。

今回の選挙では「小池も嫌、蓮舫も嫌」という人たちの、特に若い世代の人たちの票を集めたようですが、YouTubeの動画でも、今日のニュースでも人の上に立つ人のすることではないと私は感じます。

教員わいせつ事件裁判、横浜市職員の席埋め“傍聴妨害”

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d00c80b9aa90376d17cb1a962a10de76ff85a3b

ふと目についたこの記事の件で。

横浜市の教員が起こした生徒への猥褻事件の裁判を、一般の人が傍聴できないよう、市職員を動員して傍聴席を埋めたとのこと。

さっと読むと、身内の恥を外に出さないようそのようにしたと考えられ、後から書かれている弁護士の意見でも「そのようにとらえられても仕方がない」としています。

横浜市教育委員会の弁明としては「生徒のプライバシーを一般の人に知られないようにするため」だったと言います。

私も性犯罪事件を傍聴したことがありますが、プライバシーは徹底的に保護され、被害者の名前も住所も出てきませんし、被害者側の証人も遮蔽で守られていました。だから傍聴者がプライバシーを知ることはできないのです。

横浜市教育委員会が「被害者のプライバシーを守るため」と言ったのは、この保護のことを知らなかったのか、教育委員会という場所の方たちが弁護士なり裁判所なりにこの裁判のやり方を聞こうともしなかったのか?

相当疑問が残るところであり、冒頭で書いた通り、横浜市の教員が起こした破廉恥行為をできるだけ一般の人たちに聞かせたくなかったというのが本音なのかなぁという気がします。

ただ1点、実際のところ裁判所には「傍聴マニア」というのがおり、特に定年退職をして暇を持て余したおじいさんたちが手帳に「〇時〇番法廷、×時×番法廷」と書いて1日のスケジュールを作っていたりしています。

さらに「性犯罪傍聴マニア」というのもいて、この種の犯罪を重点的に傍聴している人もいます。傍聴席では一見難しそうな顔をして、メモなどをとっていたりしています。

教員から生徒への性犯罪という、この「マニア」にとっては垂涎の話題を傍聴したいと思うのは当然でしょう。

そういった「マニア」にこの生徒が受けた行為の詳細を聞かせたくないという「親心」があったとしたら、許されることではないとしても、ほんの少し気持ちはわかるなぁと思ったりはします。

「共同親権の賛成派の私ですら怖いと感じています」

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/80730

JBpressに掲載されたこの記事は、面会交流支援を行っていて、衆議院法務委員会の参考人として意見を述べられたしばはし聡子さんがインタビューに答えたものです。

このしばはしさんの意見の中で私が同感に感じる部分がふたつありました。ひとつは共同親権を進めるにあたって、「共同親権に向いている方」と「共同親権が難しい方」の二通りがあると言う部分です。

今共同親権を推し進めようと先頭集団(今変換しようとして戦闘と出たのですが、これも当たっているなぁ)に立ち、拡声器でがなりたてているような人たちは「向いていない人」です。もちろんこのようなことをする人には絶対に共同親権にしてはいけません。

もしこの人が共同親権を申してた場合は即時却下でしょう。

そのしばはしさんの言葉の中で、「向いていない人は自責の念がない人です」と述べられています。「誘拐」「連れ去り」と一方的に非難し、自分に非があるとまったく感じない人は共同親権に向いていません。

「連れ去った」のではなく、置いていけないから連れていくしかなかったのです。

#置いていったら「置き去りにした」というくせに

そしてしばはしさんは現在の裁判所の考え方にも疑問を投げかけます。

”調停裁判は「相手を変えよう」「相手を説得しよう」「相手を支配しよう」という理屈になりがちですが、離婚後も父母の関係は続きます。ですから、裁判所や司法の側にも争わない議論の進め方を考慮した改革が必要だと思います。”

これに私は賛成します。ただ、現在の裁判所の構図からいって不可能です。なぜなら裁判所とは争う場所だからです。争う場所でカウンセリング的なことができるはずはありません。

もしソフトランディングが可能なケースがあったなら(復縁ということではなく、共同親権が可能なカップルだったとしたら)、家族再生センターでも作って、定年退職した何も知らない調停委員ではなく、この方面に熟知した専門家を配置したらよいのです。

「争いたくないんです」「少しぐらい損をしても丸く収めて離婚したいんです」と仰る方は多いです。ただし、モラ夫の場合はこれはできません。できたならモラ夫ではありません。

しばはしさんが「向いていない人は自責の念がない人です」とはっきり言えるのは、現場にいる方だからこその発言です。第三者機関を入れなければならないほどの高葛藤な元夫婦の間に入って子どもを面会させるわけですから、モラ夫ひとりだけでも大変なのに、おそらくその現場にはモラモラ怒鳴り散らす父親や、わけのわからないことをいう母親がたくさんいるでしょう。

その父母たちを見ているからこそ「共同親権には賛成だけど今作っている法案は怖いと思う」という結論になるわけです。

「女性支援に関わる弁護士狙い撃ち」バイトルに勝手に応募され着信700件メール2000件…運営会社を提訴

https://www.tokyo-np.co.jp/article/323828

共同親権法案に反対する弁護士事務所が勝手にバイト募集の募集をされて、700件の電話着信と2000件のメールがあり、業務を妨害されたとしてサイト運営会社に500万円の損害賠償を提訴しました。

これがリーガルハラスメントです。「共同親権は子の健やかな成長に必要」と共同親権を強行しようとしている人たちの正体です。

これが弁護士でなく個人、しかもシングルマザー一人を狙い撃ちにされたらどうなるのでしょう、というかもうそれをされている人たちがたくさんいます。

離婚しても面会交流調停、養育費減額調停と間断なく申し立てられるので、日給で働いている方たちは裁判所に行くたびに収入が減りますし、弁護士費用もかさみます。

元夫は子育てをしているわけではないため暇があふれていますので、弁護士には依頼せずにひとりで来て、滔々と意見を述べて調停を引き延ばします。

こうやって嫌がらせをし続けている人たちが親権を持ったらどうなるか。医療、教育、行政といった子どもと関わる場所にうろつきまわり、嫌がらせをすることは明白です。

モラル・ハラスメントは精神的な嫌がらせという意味です。まさにこれはモラル・ハラスメントです。

共同親権が閣議決定。改正案 国会審議入り

共同親権が8日閣議決定し、14日から国会で審議されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240314/k10014390771000.html

30年前に共同で養育する法律を作ったオーストラリアが今注目されていますが、そのオーストラリアも法律を改正しながらの運用のようです。

とてもわかりやすい記事がありましたので、貼っておきます。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/03/08/29682.html

赤松良子さんを追悼する

毎年今頃の季節になると、赤松良子さんの名前を確定申告の用紙に書きます。30年近く前から始めているユニセフへの募金を確定申告するためです。

クレジットカードの引き落としなので、毎月寄付をしているという意識はありませんが、子どもの進学や転居、転職で家の経済状態が切迫した時もやめようとは思いませんでした。

始めたきっかけはとある記事に「海外では障害を持っている子どもは他の子の災いを引き受けてくれていると言われている。だから海外では障害のある子どもを大切にしている」とあったからです。

同時に「不幸な子どもは他の子の不幸も背負っている」とありました。

自分の子が元気でいられるのはそういった子どもが災いを引き受けているから。だからそういう子たちへ感謝の気持ちとして私ができる範囲でしようと思ったのがきっかけです。

寄付額はわずか月額千円です。この千円がなくてもうちはご飯も食べられるし困ることはないからと思って始めました。

確定申告をするときにユニセフの住所と代表者の名前を書きますから、赤松さんのお名前は知っていました。90歳を過ぎても現役でお仕事をされており、男女雇用機会均等法の成立に尽力されたと略歴にあります。

以前調べた時は確か、男女雇用機会均等法は決して納得のいくものではなかったけれど、まず第一歩を踏み出すのが大事と妥協しての成立だったのだと記憶しています。

そうしてできた男女雇用機会均等法ですが、「入社時に総合職を選ぶか一般職を選ぶか」という選択肢を出され、総合職を選んだら残業も転勤も受け入れなければならないという大きな壁がありました。

当時は結婚、出産で家事や育児をほとんど担い、保育園も少なく、総合職を選んでも退職せざるを得ない状況でした。

男性は仕事と家庭の両立ができるけれど、女性は必然的にどちらか一方を選ばなければならない。これは今も続いています。

やれイクメンだ、カジダンだと言っても、妻と同等に家事・育児を行う男性はいまだに圧倒的に少数です。

#モラハラ男は論外

さらに現代、夫の収入が少ないので妻も働かなければならないようになりました。「あなたらしく」だの「女性にも活躍して欲しい」というのは労働力が不足しているから。労働力不足、少子化のツケが「女性も生き生きと社会で輝いて」ということになっています。

私は卒業してからずっとフルタイムで働いてきましたので、働くことは当然だと思っています。働きたくないけれど、嫌々働いている方も多いようですが、私は本当に働き続けてきてよかったと思っています。

赤松良子さんのご努力で、法律はできました。保育所も整備されています。ただ、大手の会社はそれなりに理解がありますが、中小企業はまだまだ。そして人の意識もまだまだです。それは男性も女性も両方です。

赤松さんが望まれていた社会になるまで、あとどれくらいかかるのでしょうね。

「共同親権」導入、今国会提出へ 民法改正で法制審要綱案

共同親権の導入が今国会に提出されることになったそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fb231e5427583723cb53450bbfa43e28a0e70264

DVケースの場合は

”要綱案は(1)父または母が子の心身に害悪を及ぼす(2)父母の一方が他の一方から暴力・有害な言動を受ける―のいずれかの恐れがあれば、家裁は単独親権を「定めなければならない」とした。”

家庭裁判所が単独親権を言い渡すとのことですが、この場合はひとつひとつ家庭裁判所への申し立てが必要なのでしょうか。その場合はケリがつくまで離婚はできないことになりますよね。

これが調停前置に乗った場合、長々と調停をするものやら、一発審判で決めるものやらがわかりません。

そして誰がどうやってDV認定をするのかがやっぱりわかりません。私はDV加害者は嫌いですが、DV被害者ではないのに被害者を名乗る人はもっと嫌いです。

これからもれた場合は、共同親権にするかしないかを争うのか、原則共同親権なのかがわかりません。この記事のままだとすると、原則共同親権のように読めるのですが。

また”共同親権の場合、子の進学先や居所を決めるために双方の合意が必要となる。ただ、DV・虐待からの避難や、緊急の医療行為など「子の利益のため急迫の事情があるとき」は、一方が単独で親権を行使できると明記した。”とありますが、緊急だったか、子の利益のため緊迫の事情があったかについては、これに適合するかしないか、後から病院などが訴えられる場合があるだろうと思います。実際訴えられて敗訴しています。

https://note.com/arisin/n/nd92b8dddd9df

とにかくわからないことだらけなので、どこかで詳細な解説をしてくれるところが見つかりましたらまたここにあげますね。

事件後の記念日反応が怖い

記念日反応とは、何か大きな事故や事件に遭った時、その1週間後、1か月後、1年後と「その日」が来るたびに「アニバーサリー反応(記念日反応)」という症状が現れることを言います。

「昨日の今頃は何事もなかった」「先月の今日は幸せだった」「1年前の今日はみんな一緒におせちを食べていた」

〇〇の今頃はと思うたびに、失った方や体に異常のあった場合は「体は何事もなく元気だった」と思い出すのです。

私が支援した方は家族が殺された日が近づくと毎年入院されていました。もうその日から何十年と経っているのに、心のダメージは続いているのです。

その季節特有の天候や、季節行事の街の姿や、流れるテレビCM、匂い、音、食べるもの、すべてが引き金になって、どうしてもその時の心理状況に戻ってしまうのでした。

当初は一緒に悲しみを共有していてくれた人も、月日が過ぎると「いつまでも悲しんでいては亡くなった方も悲しむよ」などと言って慰めようとしますが、これは何の慰めにもなりませんし、むしろ立ち直らないあなたが悪いというように責める言葉になってしまます。

本人も立ち直ろう、忘れようと努力はしているのですが、体がそのように反応するので、どうしようもないのです。

カウンセリングを続けて何とか「その日」をやりすごしている方も多いと思います。この方面の療法として「暴露療法(エクスポージャー療法)」というのがあるのですが、受けている方はまるで傷口にゴリゴリと塩を塗り込まれているようだとお話してくださいました。

エクスポージャー療法とは忘れさせるのではなく、何度も何度もその状況を思いださせて、思い出すことを慣れさせる療法です。これは専門者がやることで決して素人が見よう見まねでやってはいけないものです。

とても辛いので、この療法を受けていても途中でやめる方もいらっしゃいますが、受けた方のお話ですと、受けた場合と受けない場合ではまるで違うそうです。辛くても頑張って続けてほしいと仰っていました。

今回の地震で沢山の方が亡くなったり、財産を失ったりした方がいらっしゃいます。おそらくこの記念日反応がある方が多いと思います。1月1日が忌まわしい日になってしまった方へは、記念日反応があるのだということに気をつけ、接することが大切になります。