子どもの受験に親がどれくらい身を捧げるか、それはもう人それぞれ。
「受験は子どもがすることだから、放っておいたわ」という方のお子さんは放っておいても自分で勉強し、成績も優秀という子が多いです。うらやましい。我が子は絵にかいたような笛吹けど踊らず組。
そんな子も大学受験となりました。友人から大学受験のエピソードをいろいろと聞いてはいました。他県へ受験に行く子の付添いで行ったという話を聞いたので、「え?親が一緒に行くの?」と言うと、「何言ってんの、今どきはみんな付き添うわよ。うちの子が受けたところはホテルの朝食会場は全員受験生とその親だったわよ。母親よりも父親の方が多かったわね」とのレポート。
ふむ、お母さんは他の子の面倒があったりするから、家で待機するのかな。でも受験につきそうお父さんたちというのもなかなか今どきだ。
さて我が家の時はもうしっかりと引っ付いていました。なぜなら私たち親子は地方から出てきて電車の乗り方にも慣れていません。そんな子が受験先の学校に行くときに何かあったらリカバリがききませんし、土地勘もない。
ですので、受験校の校門までは一緒に行きました。その後はほったらかし。帰りに道に迷おうが人身事故で電車が遅れようが、それこそよい経験なので、とんとしごかれておいでとばかりの置いてきました。
友人は「近くのカフェで終わるのを待ってたわ」とか、「ここぞとばかりにおしゃれな店でショッピングしてたわ」と華やかなのですが、我が家にはそんな金銭的余裕はないので、私は黙って家で待っているのみ。
入学手続きも私がしました。世の中には「いい経験になるので全部子どもにまかせた」という方がいますが、手続き期間を間違えたなど、うっかりのミスが命取りになりかねません。何しろ不合格になればお金がかかるのです!そのお金は親が出すのです!!
自立心を養ういい機会だからといいますが、こんなギリギリのところで自立心を養わなくても、簡単な体験から始めた方がいいと思います。大学に行けばバイトもするだろうし、たくさんこの先機会はあります。
それにしても地方から出てきてひとりで受験先に行き、ホテルにひとりで寝て、3食コンビニ弁当を食べている子がいたら、えらいなぁと心から思います。
