AI検索で困る人たち

googleで検索をすると、真っ先に「AI による概要」というのが出て、ひとつひとつのサイトを開けなくても調べることができるようになりました。

その結果、知識集約型の記事を載せていたサイトが訪問されなくなり、アクセス数が減っているようです。

例えば離婚について知りたい場合は「離婚」「方法」「親権」「貯金」などと検索すると

”離婚における親権の決め方は、まず夫婦が話し合って合意に至るのが原則です。合意できない場合は、家庭裁判所での調停や審判を通じて親権者を決めます。裁判所は、子供の監護経験、育児への関わりの度合い、子供との愛情の深さ、子供の生活環境の継続性、子供の意思などを考慮し、子供の福祉に最も適うと判断される方に親権を与えます”

こんな風にAIがあちこちにあるものを集めて要約してくれます。

以前は「離婚」「方法」「親権」と入れると弁護士事務所がgoogleの検索で上の方に出るようにお金を払っていたので、まず弁護士事務所のHPがトップにずらずらーっと並んで出たものです。ところがAI概要で知りたい内容がほぼ全部最初に出るようになったため、検索する人はそれで満足し、サイトまで行かなくなりました。

情報を載せることでサイトを訪問してもらい、そこに出る広告収入や自分への依頼が無くなってしまいました。

このように、AIようやくで知識や情報を流しているサイトは総崩れ状態ですが、自分の生活を書き綴ったブログなどを訪れる人たちは情報が欲しくて覗くわけではなく、そのサイト主が書いているものが好きだからクリックするわけで、多分それほどの被害はないと思います。

AI要約がはびこっても、サイト主が好きという、極めて人間的な動機がある場合は、ずっと生き残れるということになりそうです。

ここでふと私は「googleにお金を払って検索の上の方に出しても人が来なければ意味がない」と気づいたスポンサーが広告費を払わなくなったらgoogleは困るのでないか、であればAI検索を出さない方が良いのでないかと思わなかったのかと不思議に思いましたが、すでにAI要約が出てしまう世の中にシフトしているので、乗り遅れるわけにはいかなかったのかなーと想像しています。