避難で妻が家を出ると本当にびっくりしてする夫がいます。その夫たちが口々に「夫婦は仲が良かった。子どもはとてもなついていた」と言います。
「ケンカもしたことがなかったんですよ」という夫は「ケンカすらできなかった」ということに気づいていません。
夫の言うことに反対をしても、話をすり替えたり、適当な屁理屈を並べてきたり、頭から怒鳴りつけられたりするので、「どうせ良い結果にはならない」と嫌というほど味わった妻は「学習性無力感」という状況になり、何も言い返す気力が無くなってただ相手に従うようになります。
自分に反抗をしない、黙って言うことを聞いていることを「同意している」とみなしている夫は、妻が家を出ると「なぜなんだ!」と驚愕して、結構多くの人が行きつく「思い当たる理由」が
「妻は不倫をしていた」です。
笑ってしまう話なのですが、それしか彼らが思いつくことがないので、不倫して男にそそのかされたから家を出たと本気で思っています。
調停などをして、まったく不倫の様子が出てこなくても「妻が不倫をした」とあたり一面に言いふらす人もいます。よもや自分に問題があるとはまったく思っていません。
学習性無力感により、相手に従順になることが自分の生き方になっている方が、そこからルートを変えるのはとても大変です。ただ、だいぶ前から女性センターへ相談に行く方が多く七里、目が覚める方が増えてきていると感じています。
「あなたは悪くない」「おかしいのは相手」としっかりと言ってもらえることで、力をつけて再出発をしていきます。お知り合いでこの学習性無力感のままでいる方がいたら、女性センターを案内するのがいいと思います。中には付き添ってこられる方も私が仕事をしていた時はいました。
何しろ女性センターは何度行っても無料なので、使わない手はありません。うまく活用しましょう。