教員わいせつ事件裁判、横浜市職員の席埋め“傍聴妨害”

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d00c80b9aa90376d17cb1a962a10de76ff85a3b

ふと目についたこの記事の件で。

横浜市の教員が起こした生徒への猥褻事件の裁判を、一般の人が傍聴できないよう、市職員を動員して傍聴席を埋めたとのこと。

さっと読むと、身内の恥を外に出さないようそのようにしたと考えられ、後から書かれている弁護士の意見でも「そのようにとらえられても仕方がない」としています。

横浜市教育委員会の弁明としては「生徒のプライバシーを一般の人に知られないようにするため」だったと言います。

私も性犯罪事件を傍聴したことがありますが、プライバシーは徹底的に保護され、被害者の名前も住所も出てきませんし、被害者側の証人も遮蔽で守られていました。だから傍聴者がプライバシーを知ることはできないのです。

横浜市教育委員会が「被害者のプライバシーを守るため」と言ったのは、この保護のことを知らなかったのか、教育委員会という場所の方たちが弁護士なり裁判所なりにこの裁判のやり方を聞こうともしなかったのか?

相当疑問が残るところであり、冒頭で書いた通り、横浜市の教員が起こした破廉恥行為をできるだけ一般の人たちに聞かせたくなかったというのが本音なのかなぁという気がします。

ただ1点、実際のところ裁判所には「傍聴マニア」というのがおり、特に定年退職をして暇を持て余したおじいさんたちが手帳に「〇時〇番法廷、×時×番法廷」と書いて1日のスケジュールを作っていたりしています。

さらに「性犯罪傍聴マニア」というのもいて、この種の犯罪を重点的に傍聴している人もいます。傍聴席では一見難しそうな顔をして、メモなどをとっていたりしています。

教員から生徒への性犯罪という、この「マニア」にとっては垂涎の話題を傍聴したいと思うのは当然でしょう。

そういった「マニア」にこの生徒が受けた行為の詳細を聞かせたくないという「親心」があったとしたら、許されることではないとしても、ほんの少し気持ちはわかるなぁと思ったりはします。