「頭にきた」と「傷ついた」

私はこの世界に入るまで、普通の話の中で「傷ついた」という言葉を使う場面にほぼ会ったことがありませんでした。もしかしたら私が地方に住んでいて、その地方では一般的に使わない言葉だったかもしれませんが。

昔は「傷つく」という表現はしなかったと思います。「腹がたった」「頭にきた」という言葉が、なんとなくマイルドな「傷つく」という言葉に成り代わったのかもしれません。

「頭にきた」「私を怒らせた」は受けたこちらがアクティブな状態→戦闘態勢になる感じがしますが、「傷ついた」「傷つけられた」はこちらが被害者である→相手は加害者であるような感じたします。

「私を怒らせた」は被害者の感じがしません。人間関係のどこにでもある感情の出し方だと思いますが、「傷つけられた」は、これによって相手とケンカになる感じがしません。

ひとりで「私の心が傷ついた」と耐えている感じがします。

20年以上前のドラマを見ていると、「今はこれを言ったらアウトだなぁ」と思うことがあります。時代と共に次第に相手との関係を気にするようになり、より相手に不快な思いをさせないような言葉を選ぶようになってきた気がします。

#とはいえ、なんでも「させていただきます」を使うのは、私は嫌いです
#しかしながら、なんとな~く場の雰囲気で使うこともあります。流されやすい私。

同じように、「頭に来た(カッとなった)」よりも「傷ついた」の方がなんとなく高尚な気がします。よって「傷ついた」という表現が広がってきたのかもしれません。

大学が無償化にならない理由

先日、ジム友とおしゃべりをしていて、英語教育が特色の幼稚園の送迎バスがやたらといっぱいあるという話になりました。

「どうせ幼稚園はタダなんだから、高いところに入れるんじゃない?」という言葉にびっくり。知らない間に幼稚園も保育園も3歳から無料になっていました。

そうか、確かに保育料や通園料が無料ならば、できるだけ高額な良さそうなところに通わせた方がお得ですもんね。そうなると、私立以外で教育関係で無償でないのは大学だけとなりました。

大学が一番お金がかかる(大学に行くまでもかかる)のに、そこの授業料が手つかずなのはなぜなのかと思いますが、来年度から扶養している子が3人いる場合は3人目が無償になるとか。

最年長者が扶養からはずれると、無償も無くなるみたいです。

なぜ大学の無償化がこんなにハードルが高いかと言えば、無償にすると長い間大学に留まる人が多くなるのだそうです。これは先鞭をつけた他国の例ですが、日本の場合、留年した場合は無償化は打ち切られることになっているそうです。

だったら三人目と言わず、一人目から無償にしてもいいようなものですが、そうなると現在長い間奨学金を払い続けている人たちはどうするのだろうという疑問が残ります。

確かに制度ができて得をする人と、1年違っただけで損をする人がいるのはこれに限らずどの場合もありますが(私自身、後3年待てば年金分割できていたのに)、さすがにこれは文句が来そうな気がします。

百万単位の借金を10年、20年かけて返している途中で「さぁ、今年から大学は無償だよ」と言われたら「こっちもどうにかしてくれ!」と言いたくなる気持ちもわかります。

さらに、「大学行って遊んでいる子たちの学費を払う必要はない」と世間の目も厳しい。この最後の一山はいつどうやって越えるのでしょうか。

今から始める証拠づくり

2年後から共同親権になるので、今から手ぐすね引いて待っているモラ夫たちも多いと思います。ただ、「2年後には共同親権になるんだからな!」というのは半分当たっていて半分違います。

正確には「2年後から共同親権も選べる」です。

ふたりで仲良く子育てができているなら単独親権でもいいのではないかという声もありますが、ただ、実際のところ親権がないといろいろと面倒なことがあったり(特に学校)、使えない制度があったり(たとえば学資保険は親権がないとかけられません)するので、親権があった方が何かと都合がいいという元夫婦もいます。

なのでこういう方たちは2年後、せーので共同親権にしたらよいと思います。手続き的にふたりで役所に行ってハンコを押せばいいものやら、裁判所に申請書を出す必要があるのかなど、運用についてはまだわかりません。

困るのはモラハラ元夫が親権を寄こせと言った時です。共同親権にするにはふたりの合意が必要ですので、片方が拒否れば裁判所の判断を仰ぐことになるでしょう。

その時に必要なのが「このモラ元夫には親権を渡してはいけないという証拠」です。

散々嫌がらせをされたでしょう。ぐちゃぐちゃと因縁をつけているLINEがあったら全部保存です。暴言を吐いている電話があったら即録音です。今からでも大丈夫です。2年間あります。

その証拠を持って「もしこのモラ元夫に親権を渡すと、安全安心な家庭生活が送れない」と言いましょう。民法776条ができた時は原則面交ありでしたが、のちに撤回され、危ない親には会わせてはいけないとなりました。

この痛い経験がありますので、共同親権を申し込んだら誰でもOKは難しいと思います。そのためにも今から証拠集めをしましょう。今まで嫌だった相手からの接触は喜んで受けましょう。すてきな証拠に使えます。

まだ2年ありますから、せっせと証拠集めをしましょう。

絶対に現物を見てから買うもの

昔は雑貨を見たりするのが好きだったのですが、長時間歩くと疲れるのでショッピングをしなくなってずいぶん経ちます。何もかもネットで買える便利な世の中になったせいもあるかもしれません。

ただ、絶対に現物を見て触って試して買うものが私はふたつあります。

一つは靴。とてもおしゃれとは言い難い足の形状をしているので、これはどうしても試し履きをしないと買えません。かわいいなーと思って履いてみると大抵窮屈で、デザインに絆されて買ってしまうと、後からシンデレラのお姉さんたちみたいに「痛くてとても履けないわ」ということになります。

そうなると、買うのはいつもおばさんたち愛用のウォーキングシューズになってしまいます。これは本当にとても悲しい。

もう一つはマウスです。足も小さいのですが手も小さくて指も短い。大抵のマウスは大きいので、どうもしっくりきません。マウスは1日に何百回、何千回もクリックするので、合わないマウスを長い間使っていると、どこぞを痛めてしまうのではないかという心配があります。

私の小さな手にかぱっとはまる小さなマウスが必要なので、買うときは家電店に行き必ず大きさを確かめて買います。(当然型番を調べてネットで買う方が安ければそちらで買います)。

長い間電池式のワイヤレスマウスを使ってきましたが、PCを買い替えたらUSBポートがふたつしか無く、USBレシーバーを使ったマウスはスロットをひとつ使ってしまうので、USBをふたつ使うとき用に安いBluetoothマウスを買ってみました。

使ってみると電池が入っていない分軽くて操作性も悪くありません。ちょうど電池式ワイヤレスマウスが壊れたので、アマゾンのプライムセールに合わせて、手になじむマウスを物色しに家電量販店に行こうと思っています。

投票したいと思う政党は共産党

東京は7月7日(日)に都知事選挙があり、メディアと立て看板は大賑わいです。人は「あー、選挙なんだね」と関心はとても薄い。

4月から共同親権の委員会や国会中継を見ていましたが、「この党はいいこと言う!」というのは共産党でした。以前から演説や書かれたものを見て、いいなと思うと共産党。

ただ、どうも共産党というと中国共産党やロシアなど、あまり良いイメージでない国が連鎖的に思い浮かび、どうも今一つ。

よもや今の時代にソ連邦の共産主義を目指しているとは思えないので、共産党は党のネーミングを変えたらどうでしょうか。改名すればもっと票が伸びると思うのですが。

価格破壊するSHINE

通っているジムで、ジム友がかわいいラップタオルを体に巻いていました。

「かわいいね、それ」

「いいでしょ。これ600円」

「えーーー」

「SHINEで買ったのよ。他にもいろなものが安いよ」

と言われてSHINEのサイトを見てみると、服だけでなく靴屋バッグ、雑貨などもあり、本当に安い。

https://m.shein.com/jp/

ピアスなどのアクセサリーは100円台、ソックスなんか10足680円です。それもいかにもお安いですといったようなものではなく、クオリティがそこそこある(ように写真では見える)。

そういえば2、3年前、すてきなワンピースを着ていた若い人がいたので「それ、いいねー」と言ったら「これ、1,500円なんですよー」とのこと。

とても1,500円には見えない代物だったけれど、あれもSHINEだったのかもしれない。

バッグも種類が豊富で安い。ということで以前から欲しかったナイロン製の軽いリュックと斜め掛けバッグを買ってみました。お値段2300円。送料無料。

届いてみると両方とも1,000円台なのにそれに見えず、つくりも結構しっかりしています。年を取るとそれ相応の値のものを身に着けた方がいいとは思いますが、それ相応のものはメルカリの中古でもそれ相応のお値段がします。

ただ、いろいろと見ていくと「これ、ブランド物のパクリ?」というようなものがたくさんあります。そういえばユニクロがSHINEを提訴したというニュースがありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4ac30a5c72d2bb8092218dfbebe5e8ff7fbdb9

“ユニクロ 「模倣された」 “三日月バッグ”めぐり…中国発「SHEIN」を提訴”

あまり物にこだわらず、ブランドもよくわからない私は買いましたが、もしかしたら私が買ったものもパクリのデザインなのかもしれません。

海外に行くと模倣品がこれでもかと売られています。これを買っても日本では恥ずかしくて持てないので買いませんが、パチ物と知っていてもこだわらない人はいます。

それにしてももはや価格破壊ではないかと思うほどSHINEは安い。ただ難点はPCでの操作性が非常に悪いことです。検索すらできない。動かない。

SHINEを買う人はスマホを見て買うのだろうから、PCのユーザーは相手にしていないのだろうかと思ったりします。

発祥の地は中国で、本社はシンガポールにあるそうですが、影響力はすさまじくあるように思います。

離婚理由は「夫の介護をしたくないから」

50代以降の方のお話を伺うと、多く出てくるのが「モラ夫の介護はしたくない」です。モラハラでなくても介護をしたくないから離婚するという方もいます。

今まで散々家の中で帝王のような暮らしをしてきた人たちは、介護が必要になったら当然妻がするものと思っています。

ただ、私の周りではこの頃妻が介護が必要になった方が続いています。アルツハイマーになった、病気がきっかけで寝たきりになったなど、風邪の介護レベルではないものがあります。

夫たちは夫婦の介護と言えば自分が介護されるとばかり思っているようですが、実際はそうでもありません。ですが、モラ夫を介護するのも嫌だけど、されるのはもっと嫌という方も多いでしょう。

本当に介護が必要な状態になったら、お金がなくても行政が面倒を見てくれます。遠慮しながらモラ夫から介護されるよりも、頭を下げて他人から面倒をみてもらった方がいいと私も思います。

そもそも養育費を払っていない親に親権はない

2年後に共同親権が施行されることにあり、この業界でも不安の声があちこちから聞こえてきます。ただ、あの国会の中で繰り返し述べられていましたが、親権者になるためには養育費の支払いが絶対に必要です。

養育している側は当然養育にお金がかかっていますので、支払い済み。監護していない方が養育費を払わなければなりませんが、現在、養育費を支払っているのは24.3%と言われています。残りの7割強の人には親権者として必要条件が足りません。

のこのこと「3年前に離婚したが、共同親権になりたい」と裁判所に来ても、「支払っている証拠を見せてください」と言われ、支払いがなければ門前払いです。

もし「生活に余裕がなくて払えなかった」というなら、その生活に余裕がない証拠が必要です。

「別れた夫が共同親権を申し立てたらどうしよう」と思っている方で養育費をもらっていない方は、夫が資格がありませんので安心しましょう。

ただ、養育費をもらっているが、共同親権は避けたいという場合は、DVの証明が必要になるかもしれません。

国会では簡単に「DVは別、DVは別」と大安売りしていましたが、どうやってDVの証明をするのかが問題です。

「言ったもん勝ち」であれば、これは男性からも「妻から精神的DVを受けた」という申告がやってきそうです。証拠がないモラハラはどうするのか。

「証拠がないからといって認定しないというわけではない」と言うならば、たくさんのDV被害者が誕生しそうです。私は電話相談を受けていて、「これはモラハラじゃないなぁ」というケースもたくさん伺ってきました。

でもご本人はモラハラだ思って私に相談しているわけです。DVというより「話し合いができそうにもない夫婦は単独親権」というようにした方がいいのではないかと思ったりします。

NHK「枕のトリセツ」を試してみました

たまたまテレビをつけたら、たまたまNHKで「枕のトリセツ!不眠改善SP」が放送されていました。不眠は私が子どもの頃、酔った父が叫びまわるのを耳をふさいで布団にもぐりこんでいたので、父の帰りが遅いと「今日もお父さんは飲んでくるのだろうか」と、常にドキドキ不安になっていたため、小学生の身でありながら不眠症でした。

そのなかなか寝付けないのは今も続いていて、安眠導入には非常に興味があります。さらに数年前、首の後ろの骨と骨の間のクッションが加齢ですり減り、ヘルニアのような症状が出ました。右腕が耐えられないほどの激痛が1カ月以上続き、完治まで半年かかりました。

ちょうど私がその番組を見た時、枕を高くすると骨に負担がかかるという場面でした。思わず見入って、ならばちょうどいい枕の高さとはどのくらいなのかを確かめました。

https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/blog/bl/pnR8azdZNB/bp/ploXkXAg29/

玄関マットというものがないので、使わなくなったベッドパッドを畳んで作成。段ボールを芯にしてベッドパッドの上に畳んだバスタオルを重ねます。

いつもは高めの枕だったので、「なじめるかしら」と不安だったのですが、枕が大きくなったせいか自由度が高くなり、なんとなく安定感もある。

ぐっすりというわけではありませんが、普通に寝られました。これで首にストレスがかからなくなったらいいのですが。

今日の「虎に翼」でおどろいたひと言

「オードリー」が一山超え、私の興味は「虎に翼」に移りました。主人公の寅子は民法親族編・相続編の法改正の仕事に携わることになり、民法改正審議会に事務員として立ち会います。

その場で政治学の権威である学者は旧来の家制度を重んじる守旧派で、改正案について、多くの人が混乱すると真っ向から反対しますが、そのセリフがすごい。

「なぜ今の(旧来の)家族制度を否定する必要があるのか」

「みなさん、想像してください。もし息子が結婚して妻の苗字を名乗るなんてことになったら、子ども達はご先祖、親との血の結束、家族の結束を感じ取ることができますかな」

わーすごい!

https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/173/yousi/yo1730602.htm

これは2009年11月の国会に出された請願書ですが、選択制夫婦別姓の法制化に反対する請願です。

”(二)選択的だから別姓にしたい少数者の意思を尊重するために選択的夫婦別姓制度を導入してもいいのではないかという意見があるが、この制度を導入することは、一般大衆が持つ氏や婚姻に関する習慣、社会制度自体を危うくする。”

なんと、1947年とまったく意識が変わっていない。

この「家族はいつもなかよく一緒に」という意識は、この間の共同親権の審議の中で大阪府第19区選出の谷川とむ議員が「離婚はしづらいようにした方が良い」という耳を疑うようなことを堂々と発言する輩たちが同じように持っているものです。

”一体感を持つ強い絆のある家庭に、健全な心を持つ子供が育つものであり、家族がバラバラの姓であることは、家族の一体感を失う。子供の心の健全な成長のことを考えたとき、夫婦・家族が一体感を持つ同一の姓であることがいいということは言うまでもない。”

姓が一緒だと一体感が生まれるそうだ(笑)

自民党が与党である限り、これは変わらないだろう。おとーさんがいておかーさんがいておかーさんがエプロンかけてお給仕するのが理想の家族とする、戦後の混乱期とまるで変らぬ意識の人たちはどこまで生き抜くのやら。