「みじかくも美しく燃え」をやっと見ました

その昔、映画音楽のスタンダード曲がオムニバスで入ったLPレコードを買ったことがありました。平成、令和の若者はLPレコードなんて知らないだろうなぁ。

SPレコードというのもあって、これはいわゆるシングル盤。A面とB面の(裏表、と書いておかないとわからないかも)2曲が入っているレコードのこと。LP(long play)レコードはシングル盤に合わせて「アルバム」と言われていました。

その映画音楽のアルバムには大ヒットした曲ばかりが収められているのですが、中に私の知らない曲がありました。

「みじかくも美しく燃え」

何このセンチメンタルなタイトルは?

聞くと美しい曲ですし、アルバムの説明文には(昔のアルバムには必ず曲の説明を書いた冊子が入っていた)19世紀のスウェーデンで実際に起った事件を映画化。既婚者の伯爵で軍人の男性ととサーカスの美しい綱渡りスター芸人。恋に落ちた2人は、駆け落ちをします。逃亡生活の末、所持金が尽きてしまった彼らは、ある決断をします。

というお話でした。

何より初めて聞いたその曲はこのストーリーにふさわしく、流れるように美しい。原曲はモーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番 第2楽章」。

どなたも1度は聞いたことのある定番のイージーリスニングで、日曜の朝などに聞きたくなるようなしっとりとした心地よさがあります。

この曲とストーリーに興味があり、昔レンタルDVD店などを探してみたのですが、見つけることができないまま21世紀になってしまいました。もう探すこともないままにしていたら、先日無料で入ったアマゾンプライムのビデオでひょっこりと姿を現しました。

「お!」

「『みじかくも美しく燃え』じゃん!」(このタイトル言いにくいですねぇ(^^;

長いこと探していて、とっくに諦めていた映画を偶然に見ることができるという、現代ならではのめぐりあわせ的な出来事。

さっそく見てみると、なんだか不思議な気がしてきました。

「この画像、どこかで見たことがある」

【11/18】避難応援プロジェクト満席となりました

今年最後の「避難応援プロジェクト」が満席となりました。ただ今キャンセル待ちを受付けております。

2019年から始めた避難応援プロジェクトももう5年目。

ありがたいことにこのプロジェクトを経て無事に避難された方々からご報告をいただいくことが多くなり、やっているこちらも励みになっています。

そもそもこのプロジェクトを始めたのは電話相談の中で「何から順に手をつけていけばいいかわからない」というお声をよく伺ったからです。

「働き場所を見つけるのが先か、引っ越しが先か」「弁護士を決めるのが先か家を出てから決めるか」など、どれも確かに迷ってしまうことばかりです。しかも状況はその家ごとに違いますので、ネットの脱出術をそのままあてはめるわけにはいきません。

5人という定員は少ないように感じるかもしれませんが、50人の講座ではなかなかおひとりおひとりからお話を伺うことができません。せっかく来たのに一度も口を開けずにそのまま帰ってしまわれる方がいるのはとても残念なので、この5人のみというプロジェクトを始めました。

オンラインを希望される方が多いのですが、参加者の安全のため、今後もオンラインを行う予定はありません。大変申し訳ありません。

また、今までの土曜日だとモラ夫が家にいるのでなかなか出られないという方のため、来年度は平日に1日やろうかと考えています。託児もつけたいのですが、保険や部屋、保育士の手配が必要で、こちらは少しハードルが高いかなと思っています。

もし他にいろいろなご希望の方がいらしゃいましたら、参考にさせていただきますのでこちらからご連絡ください。よろしくお願いします。

マニュピレーターは極密の蜘蛛の巣

人を動かすには餌か罰、どちらかで動かすのが王道であろうかと思います。要するに「~できたらご褒美に~あげる」と「できなかったら罰として~させる」というふたつです。

「罰として~させる」は何も原資はいりません。物を用意することもいらないので人を動かす時にお手軽に使えます。

〇〇したら罰金な!

〇〇できなかったら〇〇させないからな!

モラ家ではこのフレーズがいつも飛び交っています。いつも片方が片方に対して勝手に決めて、そのダメージを受けるのは弱いもう片方です。

親子関係で考えてみればわかりやすいです。

いつも規則を決めるのは親、それに従わなければならないのは子。親は子を教育する立場なので、この手をよく使います。

この親子関係に見られる教育的立場が夫婦間で存在するのが家庭モラハラです。

なぜ対等であるはずの夫婦間で「教育的指導」が存在するのか。考える間もなくとにかく生活するためにはこの一方的な指導の基に必死で動かなければなりません。そうしないと相手が勝手に決めた罰として、怒号や無視や生活費が止められてしまいます。

ではもう片方の「~できたらご褒美に~あげる」はどうでしょうか。これもモラ夫はよく使います。ただ、モラ夫のご褒美は「機嫌がいい」というなんの原資もいらない、何も持ち出しがないものです。でも、この「機嫌がいい」は家庭がのびやかになり、妻子のドキドキが無くなり、心地よく過ごせるという極上のご褒美なのです。

この「人を動かす術」を使う人のことを「マニュピレーター」、陰で操る人といいます。この言葉を知ったとき、私は目から鱗が噴出しました。

何をしろとは言わない。でもしなければ機嫌が悪い。だから彼の思うように動かざるを得ない。これがモラハラの構図です。

ただ、それがわかっていても生活を続けるためには動かないわけにはいかない。蜘蛛の巣にかかった蝶のように、ずっと蜘蛛に生き血を吸い続けられることになります。

理論がわかってもこの蜘蛛の糸にかかってしまったら、もう一生このままなのかなぁと絶望的になりながら、生きたまま血を吸われ続けるのです。