子育てをしたことのある人とない人の違い

先日友人と話をしていて、友人が「子育てしてる人してない人の違いは、裏切られた数が半端なく違うということよ」言いました。彼女は大学生の息子と高校生の娘を持っています。

「子どもはめちゃくちゃいろいろ裏切る。日常茶飯事だから、親を経験してる人は裏切られるのが当たり前だと思っている。子どもを産んでない人はずっと自分が主役で裏切る側。そんなとこで裏切られたときの対処法を知ってるのは違うかもですね。裏切られない方法を考えるとか」

いやいや、社会で生活していると友人や同僚に裏切られることも多いから一概には言えないと思うという反論が返ってきそうです。

ただ、友人から裏切られるのと子どもから裏切られるのはちょっと違うかなと思います。何しろ子どもは生まれた時からずーーーと一緒で、子育てをする中で「嘘をついてはダメ」と教え続けた相手です。つまり子どもの嘘は子育ての中で「あんなに嘘をついてはダメと言ってきたのに私の教育が悪かったのか」と自分に跳ね返ってきます。

嘘をつくような子どもに育ててしまった責任は自分にあるから、この裏切られた怒りや悲しみや子どもの将来や子どもを取り巻く人たちとの関係やら心配やらで、はてさてどうしたらよいのだろうかと考え込んでしまう。

子どもには期待してはダメとは言いますが(期待するとその期待通りに子どもが動かないからと毎度期待を裏切られるということになり、精神的にダメージになるから最初から期待しない)、しかしながら「大事に使いなさいよ」「はーい」と言ってお小遣いを渡し、そのお金があっという間にゲーセンに溶けているのを目の当たりにした時に、親はどうしたらいいのだろうかと思います。

日々、ペコペコしながらのクレーム処理をしたり、スキルアップしろと言われてできないPCのキーボードを叩いたり、失敗の連続で自暴自棄になりながら稼いだお金がゲーセンやアイドルのグッズに消える時、大谷翔平君や三苫君を見ながら、「どこが違うんだろう」と考え込んでしまいます。

子どもには常に裏切られる。裏切られることを前提にしないと、子育てなんかやってられません。でも子どもは子どもなので、何度裏切られても、ため息をつきながら寄り添うしかないのだろうなと思ったりしています。