NHK「あさイチ」のモラハラ特集

本日NHKで放送された「モラハラ夫から逃れた妻たち」をご覧になられましたでしょうか。こちらでの広報が遅かったので、見逃した方はNHKプラスで10月31日までご覧になれます。

ふとNHKあさイチ モラハラで検索したところ、yahooの記事になっていました。あさイチの中でゲスト出演していたココリコの遠藤さんが「最初に夫が食事に文句を言った時に『いや、なんで?』と言う勇気で、ひとつひとつ、潰していくのが大事なのかな。OKしてしまったら、旦那さんが調子に乗ってエスカレートしていく」」というコメントに批判が殺到したそうです。

ココリコ遠藤、モラハラ特集で“反論”勧めるも「何もわかってない」「それで治らないのがモラハラ」と視聴者から大反論

ありがたいですねー。20年前と隔世の感がある。20年前だったら「そうだよね」と言われてしまったかもしれない。このコメントが「モラハラのことを何もわかっていない」と非難されたことで、世の中が進んでいると実感し、感動しました。

さて、臨床心理士の本田りえさんが出演され、的確な解説で場を引き締めて下さっていました。特に「モラハラを受けている妻の危険なサイン」では「感情の起伏が少なくなった」という項目を挙げていました。

「怖かった夫が怖くなくなったと感じるのは慣れてきたのではなく、楽しいことも嬉しいことも感じなくなる、感情の平板化が始まって危険」(外部からの刺激に対して、自然に起こるはずの喜怒哀楽の感情が起こりにくくなる)と仰っています。

自分が今悲しいのか嬉しいのか、どういう表情でいたら夫は機嫌がよくなるのか、夫に合わせることばかりを考えていると感情がバラバラになってしまいます。それはとても恐ろしいことです。

そうなる前にまずモラハラに気づくこと。私は20年前からモラハラの啓発運動をしてきましたが、いまだに知らないままで苦しんでいる方が多いことに焦りを感じています。

NHKは全国放送ですから、この放送でひとりでも多くの方が気づいてくださるよう願わずにいられません。