タイトルに「この話題が辛い人は見ないで」と入れましたが、それは私です。もし何気なく見てしまったものが辛い内容だったら後を引くので、見ないままにしておいてください。
それではいけないだろう。ちゃんと現実を直視して、問題点を見つけなければという方は見てもいいでしょう。でも、弱い人は弱い。私だ。
だから、先週大阪で起きた子どもの死亡事件については避けてきました。タイトルを見ただけで一晩眠れませんでした。本当に痛ましいを通り越す。
ところが先ほどテレビをつけたら出てきてしまい、柱の陰から覗いてしまって事件の全容を知りました。母親は相手と出会い系アプリで知り合っているのですね。つまり自分から相手を求めていたわけです。
子どもの父親とはどういうことで離れることになったかはわかりませんが、どういう相手でも、今までそこにあったものが急にいなくなるとぽっかりと心に穴が開くのはよくあることです。それがたとえモラハラされていた夫でも。
じゃぁ元にもどって一緒に暮らすかといったら「ブルブル!そんなとんでもない」ということになります。いわば「ぽっかりと空いた穴」は喪失感という感情なのかもしれません。
ただ、それが子どもを死に追いやるような相手だとしたら、これは自分のテリトリーに入れてはいけない相手。それでも喪失感を埋めたかったなら、もうその人は危険な依存体質なのでしょう。
依存体質の母親と、凶暴で無職の男。これは行政に出てきてもらって、子どもを引き離すしかないと思います。まいど繰り返される児童相談所や子ども家庭支援センターの言い訳をまた聞くことになります。
野田市と目黒で起こった児童虐待死の後、厚労省は児童相談所の職員を千人増やすと言い、本当に増やしました(千人だったかどうかはわかりませんが)。私の知人も4人、児相へ転職しました。ところが1人は半年で離職、もう1人も1年で転職しました。残る2人はアクセスするルートがないのでわかりません。
半年で辞めた人は「通報の数がものすごい。1日で付箋の束の2/3が無くなるのよ」「対応する職員は話を聞くだけで精一杯。一件ずつ対応策を考えるなんてことは無理」「一生懸命やろうとすると完全に潰れる。残っているのは心を無にして流れ作業ができる人だけ」と言っていました。
通報の数に比べて、職員の数が圧倒的に少ないのです。そして数だけ増やしても待遇が悪すぎるのですぐに辞めてしまう。辞める人が悪いのではなく、個人の職業意識の高さに依存する大元、厚労省の考え方が悪いのです。
子どもを思って一生懸命すればするほど自分が壊れていく、そして待遇の悪さ、これが児童相談所の実態です。そして今回、ちょっと気になる点がありました。