「北の国から」と吉岡秀隆さん

「北の国から」のゴローさんこと田中邦衛さんが亡くなりましたね。田中邦衛さんといえば「北の国から」ですが、「若大将シリーズ」に出てくる青大将も、ドラえもんにおけるスネ夫くらいの重要なキャラで、私は好きだったなぁ。

あ、知らないの。。。

「北の国から」を私はリアルタイムに見ていません。もちろんその時期は大人でしたから好きなように見ることができましたし、視聴率も良く、大きな話題になっていたのは知っていましたが、なにぶん最初の方を見逃すと、途中から見ても面白くない。というわけで全然見たことがありませんでした。

このドラマのおかげで、世の中は空前の富良野ブームになり、今まで京都や軽井沢や倉敷めぐりを特集していたアンノン誌(死語)は富良野やニセコに焦点をあてるようになりました。その乙女心をくすぐる白樺並木やハスカップのジャムに心ひかれながらも、なにぶん遠すぎるので行く機会はありませんでした。

東京に転居して思うのは、東京は日本中、どこにでも大抵ダイレクトか、せいぜい1回乗り次程度でどこにでも行けることです。世界中もアリです。地方の小さな村に行くよりも、NYCやパリの方が近い(今は遠いけど)

急に「北の国から巡りをしよう」と思い立ったのは数年前。BSが「北の国からスペシャル」を連続放映したのを見て興味を持ち、FODで本編を一気見して、「行ってみよう。足腰のたつうちに」と思いました。

その大きな原動力になったのは、純くん役の吉岡秀隆さんでした。ちなみに我が息子は小さな頃、その顔立ちで先生方から「純くん」と呼ばれていました。親は気づかなかったけれど、確かに似ている。

すでにかわいさ余って憎さ百倍をさらに通り越した大人の息子に比べて、画面の向こうの純君のなんと無邪気でかわいらしいこと。何となく吉岡秀隆さんを意識するようになりました。次第に大人になっていく吉岡さんを見ると、息子の10年後、20年後の顔がわかるので、面白いなぁと思っていました。

今年3月、テレビの番組表を見ながら見たいと思っている映画をブルーレイに録画して、時間のある時にみていました。「FUKUSHIMA 50」「海賊と呼ばれた男」、そして「男はつらいよ お帰り 寅さん」。偶然全部吉岡さんの出ている作品でした。びっくり。

でも、なにぶん吉岡さんは純君のイメージが強すぎて、名バイプレイヤーになった今でもしっくりこないのは、独特のしゃべり方(発音の仕方?)のせいかなぁと思ったりしています。何しろそこの部分は子どもの頃と変わっていないので。どの役も「年をとった純君」になってしまう。

吉岡さんはDVで離婚したとも言われていますが、小さな頃から昭和の代表みたいな骨太の男優さんたちに囲まれていましたから、影響は受けているかもしれませんね。なにぶん皆様、そちらの傾向が強い方が多いようですから。

奇跡の璃花子さん、おめでとう!

水泳の池江璃花子さんが見事にオリンピック切符を手に入れましたね!

すごい、すごい!

辛い闘病生活を続けながら、筋肉をつけていくのは、努力だけではできないものがあります。
筋肉ってつけるの大変だけど、落ちるのは早いんだわ。。

きっと周りの方たちの手厚いサポートもあったことでしょう。でも何より彼女の「(病気に)負けたくない」気持ちが続いたことが大きいだろうなぁ。

去年書きましたが

この時は、池江選手が東京大会への出場はあるんじゃないかと思いながら書きました。たぶんそれは私だけでなく、多くの人が思っていたことだと思います。彼女ならやれそう。そんな気にさせてくれるものがありました。彼女は何か持っていそうな感じがするもの。

こういった代表選考の場合は、審査員が恣意的に点数を高くしたり低くしたり、それはないだろうと思うような選考があったりしますが、今回は文句なしの記録を出しての出場決定。

久々の明るいニュースです。浅田真央さんに続く、奇跡のレースでした。真央さんは今いろいろな教科書にのっていますが、それはあの「ソチ 奇跡の4分9秒」があったからでしょう。今思い出してもうるうるしてしまう。池江選手も大会が終わったら、教科書に登場させて欲しい。

「東京2020+1」へのモチベーションがいったん下がっていましたが、池江選手のニュースを見て、再度盛り上がりました。私の持ち場は水泳じゃないから直接見ることはできませんが、はりきって応援するのでオリンピックを存分に楽しんでくださいね、璃花子さん!

「サンドラの小さな家」を見て来ました

サイトトップで広報していた「サンドラの小さな家」を見て来ました。本日封切りの、DVを扱ったアイルランド映画(珍しい)です。

ネタバレのないように、予告編程度の内容を書きますが、DVで家を出たものの、住む家が無く、公営住宅にも入れないサンドラが自分で家を作ろうとするお話です。

すごく自然な感想としては、日本ではDV被害者はシェルター保護があったり、生活保護で家を借りることができますが、アイルランドってそういうシステムがないのかなーと思ったこと。

支援団体の人が登場して、サンドラの面倒をみてくれたりはします。

この映画の肝は面会交流シーンです。そして面会交流原則主義による強制的面会交流の問題提起です。

「そうか。アイルランドもそうなのか」と思いました。週1の面会交流をするためには夫のそばに住まなくてはならない、だから夫と同じ店で会ってしまったり、共通の知り合いがいたりする。

面会交流は厳しく強制され、毎週子どもたちを夫の実家に連れて行くために少ないお金から出すガソリン代が重くのしかかる。

共同親権になったら、こういうことになるのでしょうか。

そう現実はうまくいくはずはないと、横やりを入れたくなる場面もありますが、モラハラ被害者の方の話や私自身のことを考えても、友人たちからの支えは大きなものがありました。脱出・避難を手伝ってくれた人、子どもの成長を一緒に見守ってくれた人、重荷にならないよう気遣いながら声をかけてくれた人、「育ち盛りの子どもがいるんだから、いっぱい食べるでしょ」と言って、安くお米を分けてくれた農家の友人もいました。

もちろん脱出・避難には行政の力は大きいものがあります。でも、わが身を振り返ってみると、一番力になったのは友人やご近所の方たちの暖かい目だったような気がします。それがあったから、後遺症もフラッシュバックもまったくなく、するするっと回復したような気がします。

被害者の方には過激なシーンもありますので、ご覧になれる方だけ、映画館に足を運んでみてください。