「世の中に普通なんてないんだよ。多様性だよ、ダイバーシティだよ」とはいうものの、やっぱり普通はあります。その「普通」とはあなたが生活している場所の方々の多数の方たちの意思意見が「普通」です。
普通は時間と場所で変わります。日本の普通と韓国の普通は違うし(場所の違い)、現代と明治時代(時間の違い)ではやはり違います。だから「普通は」と言ったら、今現在生活している周辺のみ通じることです。
とはいえ、「人間だったら普通そうでしょ」ということはあります。
夫だったら普通こう言うでしょ
夫婦だったら助けるでしょ、などなど。
つまり夫に自分が思っている行動を求めます。でも、モラハラサイトに来られるくらいだから、夫は普通の人ではないのです。普通ではない人に普通の行動を求めること自体が無意味です。そこに何かあるかというと「失望」です。
「期待をする」から「失望する」「失望するからショックを受ける」
夫が普通ではないとわかっているのに期待をする。今までさんざん失望してきたのだから、もう期待はしないことにしませんか。その方が精神的ダメージが少なくて済みます。怒りもありません。
ただし、これが被害者にとって、落とし穴でもあります。期待していなかったのに、ほんのちょっとだけプラスがあると心がほどけてしまうのです。
誕生日にはプレゼントがあるのが普通。でもモラ夫からはそんなものがあるわけがない。だから期待せずにいたら、スーパーでお饅頭を買ってきてくれた(たまたま自分が食べたかっただけ)。これでもう「私の誕生日を覚えていてくれた。本当はいい人だったんだ!」と今までされた数々のことを棒引きにしてしまう人の好さ。
これが被害者になってしまう元々の要因だったりします。