以前「モラハラパブ」で「夫が嫌だと言いながら、なぜ濡れるんですか」という質問をした方がいました。それに「そうしないと大きな痛みがあり、体が傷つくので、自己防衛として潤滑剤を出すのです」と答えて下さった方がいました。
「濡れる」=女性は気持ちがいいと勘違いしている男性が多くいます。潤滑体液は自分を守るためのものです。
それでも嫌々応じているから、潤滑体液が足りなかったり、その時間もなくいきなりだったりすると局部の皮膚は薄いので傷つきます。切れて出血します。体液には塩分があるので沁みます。そこに強引な性行為がありますので、とても痛いのです。転んで擦りむいたところに塩水をかけてゴリゴリとこすると同じ事をしているのです。
性行為が毎日の方もいます。前日の傷が治らないうちに、また同じことをやってきます。転んだ傷は翌日には治っていないように、切れた皮膚もまだそのままです。そこに塩分のある体液とゴリゴリと・・というのが拷問でなくて何なのでしょうか。
モラ夫は「相手が喜ぶからやってやっている」と思っている人が多く、被害者の方たちは無視よりも、怒鳴られることよりも、嫌がらせをされることよりも、もっと嫌なのが夫の性処理なのです。
さらに、夫は自分の好みの行為を妻にさせます。私は性犯罪被害の支援も行っておりますので、その事例や、もし被害に遭ってしまった場合の支援方法を研修で受けています。
しかし、結婚しているということだけで、毎晩強姦されても何も言えない状態にある女性たちがいることは一般に知られていません。
林真理子さんの小説に「義務と演技」というのがありますが、結婚生活において「義務と演技」がない性行為をしている方が果たしてどれだけいるのだろうか。