あまりSNSを見ることがないので、世の中に「ロジハラ」という言葉が出回っているのを今日「モーニングショー」を見て知りました。世の中の動きに気付くのが遅くてすみません。
ロジハラとは「Logic Harassment」のことで「正論を並べて相手を言い負かす」ことです。
なんだ、これってモラハラの極意じゃんと思ったな。東大話法とも一緒でしょ。
マスク警察や自粛警察も同じ。正論を振りかざして相手を攻撃し、自分優位を築き、相手に詫びさせて優越感に浸るやり方です。
「モーニングショー」では家庭内を例にとって説明していました。
夫:この料理、まずい。ちゃんと分量とか計ったの?
妻:計ってない。。
夫:なんで計らないで作るの?もう、マズいから外で食べてくる。この料理全部お前が食べろよ、自分で作ったんだから、自己責任だろ。
↑ これはもう、モラハラの王道です。毎日作る家庭料理を大さじ小さじで計る人はあんまりいないと思う。計ったら計ったで「何年主婦やってるんだ。計らないと料理も作れないのか」って言うくせに。
ロジハラとモラハラの違いは、ひとえにこれを言う人が気づくか気づかないかの差です。「モーニングショー」でもコメンテーターの二人が自分もやっていたと言いました。そして私もやったことがあります。ただ、コメンテーターも私も同じなのは「私は何のために相手にこのようなことを言っているのだろうか」とある時に気づいたことです。
相手に何かを言うのは問題を解決するためで、相手を責めるためではありません。モラハラ加害者はひたすら相手を攻撃する材料としてロジカルな話をしていきますが、「なんのための言葉なのか」に気づいた人は、相手にこれをわかってもらうためにはどう言うべきかを考えます。
これ、特に子どもに対する小言の時に特に気をつけました。相手を委縮させてはならず、責めてもならず、でも理解力に乏しい子どもに対しては、順々に時間をかけて言わなければならない。そして子どもには逃げ道を作っておくことです。
「これはうっかりしたんだよね。人はうっかりすることは誰にでもあること。だから誰でもすることをあなたはしたので、うっかり屋が悪いわけではない」
「でも、これで困った人、傷ついた人はいるので、それはごめんねって言おうね」
「そして『もうしません。気をつけます』って言おうね」
「これをしないと、ずっとこのまま引きづってしまってお友だちを無くすよ。そしたら嫌でしょ」
うっかり屋が悪いわけではないという逃げ道で、大人だって救われるんだから、子どもは救われます。そしてまた同じうっかりをしちゃうのよね(笑、 人間だから(笑
それでもいいんじゃないかなと思います。一歩ずつでも前に進めたらいいんじゃないかな。
これができないのがモラハラ加害者。「自分は悪くない」という自分に甘い思考癖を覚えてしまった人が加害者になります。
ロジハラねぇ。モラハラが世に出た時「何でもハラハラと言うな」と言われたものだけど、ロジハラも広辞苑に載るようになるのかな。そしたら用語解説で「マスク警察など」と入ったりして。その頃には毎日マスクをしなくてもいい生活になっていればいいな。