選挙と初アルバイト

今日は参議院選挙ですね。私は1度だけ棄権したことがありますが(理由は忘れましたが、きっとのっぴきならない事情があったのでしょう)、それ以外はすべて投票しています。投票するのは当然女性が生きやすい社会を作る人ですが、結構選挙のときだけ良いことを言う人が多くてね。先日市議会議員選挙がありましたが、セクハラで有名な人も当選しましたよ。

さて、ちょうど10年前、私が東京に来たばかりの頃、衆議院議員選挙がありました。当時まだ就活の時期で定職がなく、アルバイトを探していたら、選挙関連の仕事がありました。2009年はリーマンショックで景気は最悪、中年子持ち女の就職先なんか、どうしたってないよねという時期です。

選挙関連の仕事とは、共同通信が行っている出口調査の結果を受け取るというものでした。銀座あたりの大きなビルの中にがーっとパソコンが並んでいて、6~7人がひとつの島を作って、各地から入ってくる出口調査の結果を電話で受け取って、PCに入力するものです。全部で6・70人以上はいたかなぁ。私はもう、興味津津(笑)。どうせバイトするならやったことがないバイトをしたいよねと思うタチ。本業だったら慣れた仕事がいいけれど、短期バイトなら、未知のものを選びたいというタチ。どんだけ好奇心旺盛なんだか。

バイトはバイトサイトで見つけましたが、そのバイトをするにはある会社の派遣登録が必要。で、しましたよ。派遣登録。それまで年齢ではじかれてばかりいたので、どうせ今度もだめなんだろうと思っていたら、選挙のときはバイトが足りないようで、合格。 PCを使えるかが条件だったせいでしょうか、 いるのは若い人ばかり。 私はたぶん集まったバイトの最高齢だと思います。 PCが使えるかと言っても、ポンとキーを押すだけ。

1時間に1本くらいの割合で、出口調査の報告が来ます。その報告をするもの現地で雇われたバイトさんのようで、ものすごく緊張してお国訛りで報告してくれます。なかなか楽しい。お昼には宮内庁御用達のお店のお弁当、おやつにコージーコーナーのシュークリームが配られ、ジュースバーやお菓子も置いてありという、何とも贅沢なバイトでした。

私は学生時代のアルバイトを除けば正規の仕事しかしたことがなく(私の年代で結婚や出産などでリタイヤしなかった人はこれが普通)、年齢がネックで就活もうまく行っておらず、東京でやっていけるだろうかと思っていたところだったので、「やっていける!」とこれで自信がつきました。帰りは土砂降りの雨。民主党が大幅に議席を獲得し第1党になった、私にとっても日本国に政治にとっても、記念すべき日でした。