さくとさようなら〜きょうだいを亡くしたマナのお話〜

 5月28日、神奈川県登戸で小学生の女子児童と、子どもの通学に付き添ってこられたお父さんのふたりが殺される事件がありました。友人が登戸の事件現場近くに住んでいて、しかも亡くなった女子児童と同学年の女の子がいたため、子どもにどのように接したらよいのかと尋ねられましたので、わかる範囲で伝えました。

このような事件があると、子どもを亡くした親御さんは想像を絶する悲しみのどん底にあると思います。ただ、亡くなった子にきょうだいがいた場合、周りの心配りは親御さんほどには思いが行きどどかない場合があるように思います。

「結構元気にしていたよ」とか「普段とかわらなく遊んでるよ」とか、外目には子どもの心の動きはわからないかもしれません。でも、昨日までいた妹が急に居なくなって、そしてなぜ居なくなったのかきちんと説明してくれる人がいなかったら、子どもはその気持をどう表現していいかわかりません。

悲しみにくれる両親を見て、「死んだのが自分だった方がよかったんじゃないか」と考える場合もあります。

この「さくとさようなら〜きょうだいを亡くしたマナのお話〜」を制作したのは、犯罪被害者やその遺族を支援する団体「被害者支援都民センター」です。

突然妹のさくが事件で亡くなった後、おにいちゃんのマナがどんな心の動きをするのかを絵本で綴っています。これを読んだ人たち全員が、うるうる目になりました。

この絵本はの入手方法は

ぷるす日記】~’プルスアルハ’ と ‘ぷるすあるは’ のブログさん


のブログにありましたので、リンクを貼ります。絵本自体は無料ですが、活用していただける方へお送りするとのことです。

誰でも被害者になる可能性があります。被害者はひとりでは立ち直れません。地域の方たちひとりひとりの力が必要です。