ひとり親世帯に臨時特別給付金があります

ひとり親に向けに政府が臨時特別給付金を用意しています。詳しくはこちら

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11456.html

受給資格は
①児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等の方  
②公的年金給付等を受けていることにより児童扶養手当の支給を受けていない方
③新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が、児童扶養手当の対象となる水準に下がった方

1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円がもらえます。
そのほかに自治体独自の給付金を用意しているところがあるようですので、お住いの地域のHPをチェックしてみてください。

クリアファイルのまなざし

東京に転居してきたとき、まずやらなければならなかったのは都市銀行に口座を作ることでした。私が使っていた地方銀行は使えない。そこで行ったのは利用している駅の前にあった銀行で、ちゃっちゃと口座を作りました。

そこで粗品としていただいたのはプラコップとか、ハンドタオルとか、とにかくその頃我が家は経済的に厳しい状態にあったので、どれも大変ありがたくいただきました。プラコップは長らく我が家の洗面台で歯磨き用コップとして利用していました。

そして、粗品の中にクリアファイルがありました。若い男性がちょっと後ろを振り向いたようなポーズのアップ写真。社会人になったばかりの青年が、希望を持って歩き出すイメージなのでしょう。その写真が誰なのかわからないし、興味もないので、私のレシート一時保管用として、ずっと使っていました。

それから大分経ったある日、2枚もらったクリアファイルの1枚を職場に持って行き、何となく隣の同僚に聞いてみました。

「これ、誰?」

興味なさげに同僚は答えました。

「みうらはるま」

「みうらはるま」って聞いたことはあるけれど、どういう人なのかは全然知りません。名前を知ったところで興味がわくわけもなく、「ふーん」と言ってクリアファイルに書類を入れました。

7月18日、「第2回避難応援プロジェクト」が終わって帰りの電車に乗り、スマホでニュースを見たら、「三浦春馬死亡」の記事。「え?死んだの?病気?事故?」と名前で検索して調べると、自死とのこと。まだ30歳でした。

自分の子どもと同じような年の子が自死を選ぶのは本当に切ない。以前、子どもの幼馴染が亡くなったことを書きました。

関係者の方は今頃自責でいっぱいだろうと思います。

私とはクリアファイルだけの繋がりだった人の自死。このファイルはもう11年使っています。特に愛着があるわけでもなく、でも取り換える理由もなく、何となく11年間使い続けたクリアファイルに映っているのは、11年前の三浦春馬さんです。

クリアファイルに映っている男の子のまなざしが、妙に心を塞ぎます。何しろレシート入れなので、ほぼ毎日ご対面してきました。彼の死を知ってから、意味を持ってしまったまなざしにこれからも見つめられるのか。

クリアファイル1枚に、少し重い気持ちを抱えています。

ポテトサラダじじぃ

今Twitterが発生場所の「ポテトサラダじじぃ」がちょっとした巷の話題になっています。その記事はこちら

子どもを連れてスーパーに買い物に行ったら、どこぞのじじぃが母親のくせにスーパーの総菜を買うのかと捨て台詞を吐かれたという話です。ああ、義父もやってた。「けっ、いい奥さんが総菜なんか買ってよっ」と、斜め後ろを見て言ってた。

義父はもっと手の悪いことに、妊婦を「見ろ、見ろ」と指さして嘲り笑う人でした。どうやら妊娠のプロセスを想像しているらしい。「あんたはどこから産まれてきたんかい、木の股から産まれてきたんかい」と言ってやりたかったです。

残念ながら、高齢者は男性に限らず「ご飯のおかずを外で買ってくる」ことに苛立ちを覚える方が多いようです。「ちゃちゃっと作ってしまえばいいでしょ」「手抜きすることばっかり覚えて」と言う方もいます。

ポテトサラダって主菜にはならない割に手間のかかる料理で、でも、何かもう1品欲しいなと思って総菜コーナーに行ったら189円で、だったら買うよねという代物だと思います。もしくは業務スーパーに行って1キロ入りを買ってきて小分け冷凍にするか、アレンジするかでしょう。

この話は「母親は子どもに全部手作りの料理を食べさせるものだ」というじじぃの母親信仰の問題と、見知らぬ人に暴言を吐くことが暴力であるということを認識できない人がいるという、ふたつの問題があります。

料理は食べるのは一瞬だけど、作るのは本当に手間がかかり、「今日は何にしようと」毎日毎日ずっと考えなければならない苦労があることを、食事担当をしたことのない人たちは理解できないのでしょう。しかも、予算は限られ、冷蔵庫にあるものを傷まない前どう組み合わせるか、それを1年中考えなければならないことがどういうことなのか、わからないのでしょう。

モラハラも被害に遭ったことのない人に理解してもらうのは難しいものですが、やはり、自分に関係ないものについては理解は難しいのかなと思います。

どこかで読んだ記事ですが「熟年夫婦が離婚した。夫は妻が居なくなって清々したと思っていた。夫の昼食はいつも生ラーメンだった。ひとりになった夫は生ラーメンを作ったが、麺とスープは別々に用意しなければならず、ネギも麺が茹で上がる前に切らなければならず、切ったまな板と包丁は洗わなければならず、鍋もふたつ洗わなければならないことがわかり、次回から具無しのインスタントラーメンを鍋で食べるようになった」というのがありました。

妻がしていた「生ラーメンを買って作る」という作業が「ラーメンを作るなんて簡単」と思っていたら、そうでもなかった、人に作らせる分には簡単だけど、自分で作るのは大変だったということでしょう。

ポテトサラダじじぃがひとりになったら、絶対に自分で料理はしないし(できないし)、3食スーパーの総菜コーナーの総菜を食べるに私は1票入れる。

俺は男だから総菜を買ってもいいんだと言うなら、男ならスーパーの総菜なんか買わずに済むような生活をしろよと言ってやる。

気がかりな長野別所温泉

長野と岐阜に大雨特別警報が出ています。長野には私が行ったひとり旅の女性におすすめの温泉宿があります。

信州別所温泉 旅宿 上松や

ここは新幹線上田駅から別所線という鉄道に乗り換えて行きますが、去年の台風19号で上田電鉄が崩壊し、一部バス代行しています。あの台風の時、この辺りは川が氾濫したとのことで「別所温泉はどうなった」と気になってはいました。以前は上田から別所温泉までは30分程度でした。

途中駅に大学があったけど、学生さんたちは不便していないかしら。平原の中に大学の建物があるという、言葉を換えれば自然の中の大学で、コンパはどこでやるのだろう。

ともあれ、上松やさん。ひとり旅応援パックがあったりして、ひとり旅の人に優しいのです。私は朝食付きのプランで泊ったのですが、楽天で7,500円でした。他にもひとり旅の女性が数名いて、みんなお好みの浴衣に丹前羽織って(有料)、ゆっくりと豪華な朝食をいただいていました。私は浴衣無しでしたが。

温泉は広々。ちらちらと雪が舞ったりして、風情たっぷり。お風呂から電話をするとビールの配達があるのは笑った。館内には無料のスープやらかき氷やらがあり、到着時にはおうすのサービスもあるらしい(私は到着が遅かったのでなかった)。

廊下の壁に、地元の男女参画センターから「女性に優良な働き場所を提供している」との表彰状が飾ってありました。働いている女性の方もキビキビしていて、「お料理、写真を撮ってもいいですか」と伺ったら、「あ、ちょっと待ってください」と、映えするように料理の配置を工夫し始めました。職場を愛しているんだなぁ。

部屋にはDVDプレイヤーがあって、無料でこの辺りが舞台になっているDVDが借りられます。一押しはもちろん「真田丸」。館内すべて真田づくしの宿です。宿の近くには「真田の隠れ湯」があるそうです。

1泊ではもったいない。まったりと冬の旅だったら、2泊したいお宿です。

去年に続いての大雨警報。大好きな旅館がどうなるか、とても心配です。

選挙と良心

河合議員夫妻が買収で逮捕されました。

”国会議員の夫婦がそろって逮捕されるという異例の事態。克行容疑者は、案里容疑者への票の取りまとめなどの依頼の報酬として、91人に対し116回に渡り合わせて約2400万円を配ったほか、夫婦2人で共謀し、5人に票の取りまとめなどを依頼。合わせて170万円を配った疑いだ。”
https://www.fnn.jp/articles/-/54042

とあるテレビ番組で「なぜ案里議員は堂々としているのか」という質問に、元衆院議員の金子恵美さんが「みんながやっているから」と答えていました。交通違反をして切符を切られても「運が悪かった」と思うのと似ていますね。

どこの国か忘れましたが、選挙の際にお金を渡すのももらうのも規制する法律がないところがあると聞いたことがあります。渡してもいい、もらってもいい、ただし、

「金を配って票を得ようとするような人には誰も投票はしないから、配らない」のだそうです。

この考え方に私的には一番フィットします。どうしてもくれると言うならもらう。でも、金で買収するような人に投票はしない。誰に投票したかなんて、どうせわからんから「しましたよー」と笑顔で答えて、絶対別の人に投票する。

何でお金をもらったら、律義にくれた人に投票するんだろう。

すごく不思議だ。

お金をもらってその人に投票したら収賄だけど、しなかったら収賄にならないのだろうか。おそらく法的にはもらった時点で収賄が成立することになるのだろうなぁ。

役人に賄賂を渡して便宜をはかってもらおうとしたが、お金は受け取ったが便宜は図られなかったなかったらどうするんだろう。誰に文句を言うのだろう。

すごく不思議だ。

渡部建の一番嫌なところ

アンジャッシュの渡部健が公衆多目的トイレに女性を呼び出しては行為をし、1万円を渡していたという報道が出ました。本人も認めているので、事実なのでしょう。

人の不倫をどうこういうつもりはありませんが、この人の場合、清潔、知的、優しい、愛妻家、家庭思いというイメージを作り上げ、陰でぺろりと舌を出してゲス行為を繰り返していたという点が、もうモラハラ夫と同じで一番嫌なところ。あの夫婦で出ているガムのCMのなんとさわやかなことよ。

多くのモラ夫は外と内の顔を使い分け、外では愛妻家、イクメン、カジダンの皮を被り、家ではあらゆる嫌がらせや精神的虐待を繰り返します。モラ夫はふたつの顔を作り、良い夫の外面で世の中を欺き、誰も妻の言うことには耳を貸さないよう綿密に策を練って芝居をし、蜘蛛の巣にかかった獲物が動けないようにして家の中で虐待を続けます。

今回の文春砲は、その化けの皮を剥がしました。配偶者の希さんには申し訳ないけど、なんだかモラ夫の化けの皮がはがれたようで痛快至極。

そういえば、佐々木希さんはあのモラハラを扱った映画「カノン」に出演していました。

http://kanon-movie.com/

モラハラ夫と暮らしている長姉紫(ゆかり)は、夫が理想の父を演じきり、周りの人たちを上手にだましているので、自分が何を言っても信じてもらえないと絶望的になっていました。

二女藍(あい)がモラハラを知り、様子のおかしい紫に問いただすとまさにモラハラ夫。ふたりは姉を家から救出します。姉の夫はモラ夫だと知った希さん扮する三女茜(あかね)が「あんな優しそうな顔をして、みんなをだましていたんだわ!」と叫ぶシーンがありました。なんだかシンクロする。

普通「泥棒にも三分の理」として、何かしらの援護や理解のコメントが出てくるものですが、今回は一切ない。やっぱり”多目的トイレ”はあまりにも圧倒的にゲスだろうて。たぶんホテル代も惜しかったのか。

私は最初に渡部健を見た時に(私はあまりお笑い番組を見ないので、初めて見たのはたぶん結構メジャーになってから)「なんだか石田純一と同じ匂いがする」と思いました。顔つきも似ているし、知的、清潔、優しそうという部分がなんだかかぶったのです。

でもあの「不倫は文化」の方とは違って、こちらは見た目と同じくさわやかなのだろうと思っていましたが、何と同じ下半身をお持ちだったとは。

うん、私の嗅覚も結構イケるじゃないか。

拉致被害者家族の横田滋さんが亡くなって

拉致被害者家族の横田さん夫妻の講演を聞いたのはもう10年前のことになります。私は主催者側のスタッフとして、舞台の袖でお話を伺いました。

講演前に「めぐみ」というアニメーション映画の上映がありました。めぐみさんが生まれた時から拉致をされ、その後の拉致被害者救出活動のことなどが描かれているアニメーションでした。そのアニメは↓

会場で横田さんご夫妻はこのアニメーションをご覧になりませんでした。辛くて見ることができないとのことでした。私もこのアニメを今再視聴しましたが、胸が詰まります。

アニメの後、お二人のお話を伺いました。横田さんご夫妻は、何百回も同じ話をされてきたと思いますが、その訴えるお声はまるで初めてお話しされるようで、言葉が力を持っていて、とても心が揺さぶられました。(時々こういった講演会でお話される方は、え?と思うほど慣れきっていて、なんだか不思議な気持ちになる時があるので)

「みなさん力をお貸しください」とお話しされる横田さんに、「私たちは何ができるでしょうか」と質問した方がいました。すると横田さんは、「拉致問題に力を入れている議員の方に票を入れてください」と仰ったと思います。拉致問題に力を入れている議員って誰だろうと、私は家に帰ってからググった記憶があります。

横田滋さんが無念の気持ちを抱きながら亡くなった今、せめてお母さんには会わせてあげたい。

そのために私が個人としてできるのは、もう一度同じキーワードでググること。

そうでもしないと、かわいそうすぎてたまらない。

給付金の行方

我が家にもやっとアベノマスクが届き、コロナ給付金の申請書も出しました。さて、給付金はいつ私の口座に振り込まれるのでしょうか。東京は都会だから早いというわけでは今回はありませんでした。小さな自治体ではもうすでに振り込まれていますし、都会は人口が多い分、発送量も処理量も多くなりますから、遅れがちになるのはいたしかたないかなと思います。

給付金を個人ではなく世帯ごとに配ることについては、多くの方が異議を唱えました。もちろん私もです。

すでに避難している被害者に対しての対応はしてくれました。でも、同居をしているDV被害者は世帯主に振り込まれてしまうから、本人の手には入らないではないかと、これまた心配して下さる方が大勢いましたが、同居しているDV被害者の場合、振込先が本人であろうと夫であろうと、本人の手には渡りませんから同じです。


もし本気で「本人に渡してあげたい」「個人別の振り込みを!」と仰っているのであれば、ちょっとDVのお勉強からし直した方がよいと思います。個人の口座に振り込まれても、モラ夫は「家計に入れるから寄こせ」と言います。言わないまでも被害者ならば「ぜひ家計費に入れてください」と自分から差し出します。それがDV家庭で普通に行われている普通の忖度です。

ここで渡さなければモラ夫は「不機嫌」「無視」「家のあらゆるところで威嚇の大きな音を立てる」「子どもに皮肉をいう」「あらゆる場面で嫌がらせを行う」といった攻撃に出ます。家中に響く「ドタン!バタン!ガシャン!」という苛立ちを伝える音、もしくは完全無視の不機嫌。

「早く出せ!」「10万円寄こせ!」「言わなきゃ出さないのか!!!」「出せ出せ寄こせ!!!!」

それがわかっているから「どうぞ」とお金を差し出します。夫は寄こせとは言いませんでした。妻が自分から差し出すのです。

これがモラハラです。もし今回給付金が「これ、君の分だから」と、夫が妻に渡したら、夫は加害者ではないか、加害者ならば何か企んでいるかのどちらかです。

私がまだ結婚している時にも似たようなお金もらったことがありました。子ども給付だったかな。その時、夫は確かに「○○を買おう」と私に言いました。私は賛成しました。夫の言うことに反対は言えません。言えないから反対という思考すらでてきません。考えるということも思いつかず、夫がそういうならばそれを買う。なんの疑問もなく、「いいわね!」と言う。

それがモラハラ被害者と言うものです。

木村花さんと掲示板

プロレスラーの木村花さんがSNSに書かれた誹謗中傷の記事に悩んで自殺したといいうニュースがありました。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3986873.html

何しろプロレスの知識はアントニオ猪木から先はないし、女子プロレスもビューティペアから先がないので、木村花さんという、見た目タレントさんかと思うような美形のプロレスラーさんがいるのをニュースで初めて知りました。

出演していた「テラスハウス」というリアリティ番組の中で、彼女のとった言動が一部の視聴者の反感を買い、SNSに誹謗中傷の書き込みが相次ぎ、それを苦にしての自殺と言われています。

まずこの「リアリティ番組」というのがわからないので困ってしまうのですが、番組の中でパネリストらがメンバーの会話や仕草を分析するなど、リアルタイムでコメントしていくものだそうです。う~ん、やっぱりわからない。脚本はなく、アドリブで演技していくものですか?

それはさておき、このネットで書き込まれたことに悩むというのは、今に始まったことではなく、もうネットが世に出てから延々とそれはありました。この「風に吹かれて」はコメント欄を付けていません。つけていただいてもしっかりお返事できるかどうかわからないのであえてつけていません。もし何かありましたら「モラハラパブへどうぞ。パブのアドレスhttps://bbs6.sekkaku.net/bbs/morapub/

さて、私のネットデビューはまだ20世紀の頃でしたが、一番はまったのはメーリングリストでした。そのメーリングリストのメンバーとのやりとりはとても楽しいものでしたが、時にバトルもありました。ただし、まじめな場なので罵りあいといったものではなく、あくまでも論戦です。

そこで攻撃を受けることもたまにあり、一日中、どう返事をしようかと頭から離れず、仕事も手につかないこともありました。今日は何を書かれているのだろうかとノートパソコンの蓋を開けるのが怖くなった時もありました。このままでは生活がぐちゃぐちゃになってしまうと考え、そして私が見つけたのは

「ネットは仮想空間である」

ということでした。誰もPCから飛び出してきて怒鳴るわけでも殴るわけでもなく、私の生活を脅かすこともない。ネットの中で何を言われようと、本名でやっているわけでもないので、私自身の価値が貶められるものでもない。それはネットの中だけで完結するものであり、実生活には何も影響はない。

私はネットと実生活を切り離しました。ネットの中はもうひとりの自分が自由に遊べるところにしました。そう思うと、ネットで何を言われようと、それはもうひとりの自分に対するものなので、達観して見られるようになりました。とはいえ、それほど叩かれたわけでもありませんでしたが。私が出入りするところは、常識を持った方がほとんどだったので、意見の交換はあれ、口汚く罵られることなどはありませんでした。

ところが今回はご本人が自分の出演していた番組の中でのことで、それに対して何やかやと書き込みが多数寄せられたとのことですから、切り離すわけにはいきません。その意見はストレートに本人へのバッシングになったでしょう。

22歳の女性が、沢山の人が目にする場所で散々叩かれているのはもう公開処刑のようなものです。番組は続いているので逃げるわけにもいかない。辛かっただろうと思います。有名税だから仕方がないという境地に立つには彼女はまだ若すぎた。

私が17年前サイトを立ち上げ、掲示板を作りましたが、その時に「何を書かれたのかドキドキしながら画面をのぞくような場所は作るまい」と決めました。これはネットでたたき上げられた者としては苦渋の判断でした。ネットとはいいことも悪いことも意見として受け入れるものでなければならないというのがその頃の私のスタンスでしたので、「悪いことは書かないでね」というのはそれに反する行為だからです。

実際掲示板をメンテナンスしている会社の方から「自分にとって都合の悪いことを削除するのはよろしくない」という意見をいただいたこともありました。いいことも、悪いことも、載せる。それが本来の自由な意見交換の掲示板の在り方だからです。

でも、私が削除するのは「人を傷つける場合」です。それを読んだ人が傷ついてしまうようならば削除する。それが間違っていたとは今も思っていません。

今回の事件を受け、国は誹謗中傷する人の情報をプロバイダーが速やかに捜査側に渡すような法律を作るとのことです。今までも捜査のために情報を渡すというのはありましたが、とにかく時間がかかって煩雑だったので、なかなかそれを手にいれることは難しかったのです。

今、花さんを誹謗中傷した人たちは、布団の中で怯えているでしょう。そんなつもりはなかった、自分が思ったことを書いただけ、コロナでストレスが溜まっていたし、なんかプロレスラーがこんな番組に出るなんて腹がたつし、だから書いただけ。いつもSNSに書き込んでいたことをいつものようにやっただけ。死ぬとは思わなかった。自分は逮捕されるのだろうか。

昔は「ネチケット」というのがありました。ネットの世界に踏み込むと、まず先輩の方たちからまずこのネチケットを叩きこまれました。今は幼児ですら無防備にネットに入ってきます。やっぱり法整備が必要なのかもしれません。

給付金マイナンバーでの申請笑い話

私が愛読しているあるブログがありますが、その主様は70歳を過ぎた男性です。ちょっとあることにマニアックな以外はどこにでもいるおじさんです。その方はマイナンバーカードをお持ちで、マイナンバーでの給付金申請を試みたそうです。

どうも「スマホをかざす」と言うのが難解らしく、どこをどうかざすのか機種によって違うようで、図解もあったけど相当わかりにくいらしく。

そして「銀行口座を入力する」は良いとして、「住所氏名を入力する」というのもあったそうで、そこを読んだときに、「はて、なんでマインバーカードを使うのに住所や名前を打ち込まねばならないのだろうか」と不思議でならなかったので、調べてみました。

マイナンバーカードと住民基本台帳が紐づけされていないそうなのです。あらあらあら~、使っかえね~カードやなぁ。本当に使う側の方にとっては身分証明書にしか役にたたないようだ。

そして送信されたデータは手入力のため、打ち込みミスが発生する可能性があり、お役所でふたり一組になって、送られてきたデータと基本台帳の読み合わせ作業をするのだそうです。ふたり1組が行うこの突合作業では1日150件しか終了しないのに比べ、申請書で送った場合は1日3千件の処理能力だそうなので、結果

「申請書で送った方が早く給付金が届く可能性がある」

「突合作業が大変なので、これから送る人は申請書を使って欲しい」

のだそうです。あの、鳴り物入りで入れたマイナンバーカードはまったく役に立たないことが証明されました。

あ~、作んないでよかったぁ~。

マイナンバーカードには2種類のパスワードが必要で、5年前に作った方で忘れてしまった方は役所に行かないといけなくて、それで今役所は大混雑なのだそうです。

今スマホは指紋認証で、光彩認証もあるという時代、チマチマ住所を打つってねぇ。

最初に書いたおじさまは結局3時間悪戦苦闘した結果、あとわずかのところで何か触れてしまったようで、全部データが消えてしまったそうです(哀

”「動いちゃだめだって言っただろう」みたいな画面が何度も出て来て、あんたの責任だよみたいに言われ続け、「読み取れませんでした」の画面も何度見たことか。”

これを読んで、「あほちゃいまんねんぱーでんねん」を思い出しましたね。もちろんこのおじ様ではなく、これをシステム化した業者さんですよ。

おじ様はデータが消えたとたん「悲鳴に似た雄たけびを上げた」そうで。そばにいた妻の方が「あたしが申請書書くから」と慰めてくれたそうです。