お盆ですが、私の家のお墓は実家のそばにある遠方なので、特にお参りに行くことはありません。もし行くとしたら、母を入れる時になるかな>いつだ。母、元気な96歳
この墓は「子どもたちに迷惑をかけたくない」という母心から、両親が大枚をはたいて作ったものですが、今や悩みの種。墓に入っているのは父と生まれた直後に亡くなった私の弟だけ。
ある日生きているもうひとりの弟が当たり前のように「墓、ねーちゃんに面倒をかけちゃうな」と言うので、思わず「は?」
弟は病気持ちなのでおそらく私の方が長生きをするだろう、墓やお寺とのお仕事はどうやら私がやると思っているらしい。をいをい。
「あの墓は〇〇家(実家の姓)のもの。私は熊谷家(夫の姓)だからあんたが亡くなった後は墓はあんたの子どもたちが受け継ぐのよ」。当然の話だと思うけど。うちの子どもたちの姓も熊谷だし。
「え?」っと絶句した弟。なんで姓の違う墓の継承を、私はともかくウチの子どもたちがやらにゃいかんねん。
そもそも墓は代々その家の長男が受け継ぐもの。次男以降は別に墓を建立しなければならないというのは墓石屋や檀家を増やしたいお寺の陰謀によってそのようになっている。女性は婚家の墓に入るが、未婚の女性は実家の墓に入ることを許される。
絶句した弟は「子どもたちに面倒をかけられない」(私に面倒をかけるのはいいのか)と言って、お寺の住職とも相談し、今ある骨とこれから入る予定の母は合祀にする。墓石は撤去することで話がつきました。100万円を超えるであろと思えた墓石の撤去費用はそこまでかからないことがわかり、母が亡くなった後に一旦墓に入れ、その後撤去することにしました。
何百万かかったのかわからないけれど、一代限りの墓を作った母の先を見通す目のなさにほとほと脱力します。
母は信心深い人で、毎日仏壇にご飯をあげるのですが、これは私の役目。やれご飯の盛り方が悪いの早くしろだのとにかく小言の種になるので、これが私は嫌で嫌でしかたがありませんでした。生理の時だけ「メンスの女は汚れている」としてこのお役目を免除してもらえるので、嫌な生理でしたが、これだけはありがたかったです。
さて、数年前実家を整理したのですが、その時に弟が呆れ声で「仏壇がふたつあったんだよ」と報告してきました。母がどこからか「仏壇はふたつ持つものだ」と言われ、家を建てた時に二台仏壇を入れられるよう仏壇を置く場所を造作し、縦に二台置けるようにしてあったのです。
#縦に二台置くというのもどこからか言われたらしい
私はこの仏壇は二台置くものだというのも、仏壇屋やお寺など、その業種が勝手に作った話だと思うのですが、やればやるほど信心深くて清いと思っている母はこれを信じ込み、その通りにしました。縦に置いてあるので普通は見えませんから、私たち姉弟はよもや仏壇が二台あるとは思ってもみなかったのです。
「仏壇も処分するけど魂抜きをしなきゃいけないから、その費用も2台分かかるんだって」と弟から言われ、再度脱力。
私には「お金がない、お金がない」とお金を出し渋りながら、不要な仏壇仏具、墓には言われるままにお金を使う。安倍元首相を殺害した山上被告の母は今でも統一教会を脱会せず、家族を不幸から守るために拝んでいるようですが、母もそれに匹敵します。信仰という洗脳はなかなか解けないようです。
母の死後に墓じまいをするということは母には伝えていません。その他、弟や私の生活など、母に秘密にしていることはたくさんあります。悪いことは「心配だ、心配だ」と心配したがるし、良いことは尾ひれはひれをつけて、盛り盛りにしてふれまわるので火消しに大変。
母を見ていると、80代でこの世を去るのが自分にも周りも良いことなのだなぁと悟ります。
