とても楽しみに見ていた「カーネーション」が終り、今は黒柳徹子さんのお母さん「チョッちゃん」が、ただいまが放映中です。
今週放映しているものは背景が戦前のもので、当然その時代の世俗で物語は進行していますが、今週のチョッちゃんは「これはモラハラの再現ドラマか」という感じでした。
やっとチョッちゃんに結婚してもらった要さん(黒柳徹子さんのお父さん)はチョッちゃんが家を空けるのが面白くない。ある日チョッちゃんが友達のくにちゃんと会って帰ってくると、いつもは帰る時間ではない時間に要さんが帰宅していました。
この時点で私の心臓はバクバクです。私にもほぼ同じ状況の場面があったことがあったからです。会議で遅くなるからというので、いつもは行かない大きなスーパーに寄ったりして遅くなったのですが、家に帰ると怒り狂った夫が大きな音を立てて自分で夕食を作って食べていました。
要さんは「なぜ外に出歩くのだ」と激怒。チョッちゃんは負けていませんので、友達で会うのもダメなの?と聞きます。要さんは口では「外で何か事故があったら大変だから」などと言いますが、実はチョッちゃんが外で誰かほかの人に心を奪われるのではないかと不安なのです。
要さんは自分に自信がなくて、ほかの誰かにチョッちゃんが心を移すのが怖いのです。
そして一昨日はチョッちゃんが自分で作った洋服を着ていると、近所の方から自分にも作って欲しいと頼まれたという話を要さんにすると、それではまるで内職を自分がさせているようじゃないかとまた激怒します。
オレの稼ぎが少ないとでも言うのかという、これも要さんの劣等感から来ているものです。
チョッちゃんがやりたいことをことごとく潰しにかかる要さんですが、朝のドラマですからユーモラスに描いてはいます。でも実はその時代はでは普通のことだったでしょうし、現代でもモラハラの家は戦前とそっくり同じで何も変わっていません。
モラハラ夫は家の中のことは全部自分が決める。決めたことが悪い結果になったら相手に責任転嫁する。これは戦前も現在も変わりません。