一生懸命難しい言葉を使って話をする人

特に男性が多いのですが、一生懸命難しそうな言葉を使って話をする人がいます。ただ、その難しい言葉とはそれほど難しいわけではなく、そういう言葉を日常使っている人にとっては普通の言葉なのですが、一生懸命使っている人はどうやらがんばって使い慣れない言葉を必死に繰り出しているらしく、どうも身についていない。

これを会話のそこにその言葉をはさむか?という単語を挟んでくる。たぶん普段は使っていないんだろうなぁと思われる英単語だったり熟語だったり。

私はこれを長〇〇茂的な人と自分の中で呼んでいます。朝のワイドショーのコメントを聞いても、どうもこなれていない単語を一生懸命探り出して話している様子はとても違和感があります。

とある男性と話をしていて、「これは男女平等でジェンダーでダイバーシティーだ!」と叫んだ方がいました。どうやら男女の区別なく公平にお金を出し合いましょうと言いたかったらしいのですが、そこにジェンダーとダイバーシティーを持ってくるあたりがなんとも情けない。

この方も前述の〇島的なお話をされる方でした。とにかく繰り出される言葉が身についていない。

昔、何かの本で「五木寛之は簡単なことを難しい言葉で話す。○○は(忘れた)難しいことを簡単な言葉で話す」と読んだことがあります。本当にわかっていればとても簡単な言葉でシンプルに話すもの。中途半端にわかっていると、回りくどく難しい言葉を使って話します。結局よくわかっていないから、何とかやりすごそうとする。

人は普通話している相手がどれくらい経験値があって、どれくらいの言葉なら理解してくれるかを考えながら話すものです。小学生に難しいことを言ってもわかりませんから、子どもがわかるような言葉で、例をあげて話してあげます。

大人も数分話せば相手がどれくらいわかってくれそうかをまず探って、そこから話すことは普通の人ならみんなしています。

使い慣れない、自分が難しいと思っている言葉を無理して使っている人を見ると、無理しなくていいのにと思います。