昨日、外出先から窓の外を見ると、大きなぼた雪が降っていました。今年初めての雪です。
日本海側では例年にない大雪で、20年ぶりだそうです。そういえば私がまだ東京に転居する前、大雪が降ったことがありました。大雪すぎて新聞配達も来ず、家の前の雪かきに追われていました。
私が住んでいた場所は雪は降るものの、今テレビで流れている「屋根にもっこり」というような降り方はしないのに、その年はどこの家も屋根にもっこりと雪が積もっていました。
「除雪費用くらいばかばかしいものはない」と言います。春になればどうせ溶けるものを、大金を使って雪を寄せたり捨てたりしなければならないからです。と言って屋根に雪を乗せたままだと最悪家が雪の重みで倒壊してしまいます。
トタン屋根の場合、屋根に積もった雪は家の暖気でいったん溶けて氷になり、屋根に張り付きます。それが何センチにも何十センチにもなると氷+雪の重みで倒壊するのです。だからそうなる前に屋根から雪を降ろさなければなりません。
ところがそんな大雪が降る地域ではないので、屋根に上るしかけなんぞはありませんから、どうやって雪を下ろそうかと屋根を見上げていたら、ふと、私の家の屋根に積もった雪は他の家の屋根のそれよりも断然少ないことに気づきました。
他の家は「もっこり」なのに、私の家だけ「さらっと」なのです。特に屋根の傾斜が急こう配なわけではありません。でも、確実なのは「天は我を見放さなかった」ということです。「なんだかわからないけれど、神様ありがとう」と屋根を見上げました。
後でよくよく考えてみたら、そういえば前年の秋、屋根のトタンにペンキを塗り替えてもらっていたのです。たぶん塗ったばかりのペンキで雪が滑ったのではないかと思いあたりました。
#今調べてみたら、やはりそうでした。「ペンキを塗った後、雪が滑らないように雪止めを設置しましょう」と書いてあります
「20年ぶりの大雪」とのことですので、あの大雪から20年経っての東京の雪です。東京も7~8年前くらいには子どもたちが雪だるまを作れるくらい積ることはあったのですが、2020年あたりから1~2回、気持ちばかり降るだけになってしまいました。
異常気象で東京に雪が降っても、もう積ることはないのかもしれません。テレビでは電車の遅ればかり繰り返し流しています。通勤が大変になるから雪はない方がいいのでしょうが、私は1年に1回でいいから、「もっこり」積もった雪景色を見てみたいなぁと思っています。