別居中の夫が亡くなったという衝撃

先週、DVブログ界に大きな衝撃がありました。何度もこの小部屋でご紹介している「お茶のいっぷく」さんのブログに「夫が亡くなりました」のタイトルがのっていたのです。

いっぷくさんは壮絶な身体的DVを受け(当然精神的、経済的DVも)、10年前お子さんを連れて家を出ています。離婚はされていません。

別居はするけれど離婚はしないという方は多いです。

「夫は離婚を拒否している」「夫が怒るので離婚を言い出せない」「婚姻費用さえもらえれば離婚にはこだわらない」「夫が死んだら財産が入るので、籍は入れたままにしておく」「自分自身が離婚をする決心がつかない」などなど事情は様々です。

いっぷくさんはどれなのかはわからないのですが、何度も「夫は無年金、無保険、ホームレスのような風体」と書かれていますので、財産があるからというのはないと思います。

夫とは同じ市内に住んでおられて、夫から電話で「あれが欲しい、これが欲しい」と言われることもあり、嫌々ながら下着を届けたりしていました。近所の方から荒れ放題の庭木の苦情もあったそうです。

夫が寝たきりになったら介護をしなければならないのだろうかと思い悩んでいた日々が、ある日突然夫の死亡で目の回るような後始末に忙殺されることになりました。現在もその後始末の真っ最中です。

パートの仕事を続けながらの亡くなった後の手続きや、残された家の整理など、本当に大変なことだと思います。持ち家と少しのお金は残っていたようですので、体を一番に考えて無理せずにしていただきたいなと、遠くから心配しています。

今回の出来事はDV被害で別居をしている被害者全員が「もしかしたら自分も」と思うであろう出来事です。その証拠にブログ村のランキングが急上昇。

自分が突然死亡したら(孤独死という言葉はあまり使いたくない)、後始末が大変だろうからどうにかせねばとは思いますが、夫が死亡した場合のことを私はあまり考えたことがありません。

元夫の周辺には仲のいい親戚が沢山いるので、何とかしてくれるだろうと思います。子どもたちは成長しているとはいえ、こういった遺産相続や葬式や家の後始末などはやったことがないので、アドバイス程度はできると思いますが、私が出ていくとあちらの親戚一同の神経を逆なでることになるので、見守ることしかできません。

とにかく私がどうにかなった場合のことだけ私は考えればいいのですが、子どもたちの父親が私より先に亡くなったら(不摂生がたたって成人病の巣らしい)、はて、お線香の1本もあげるべきなのか?

幸い現在子どもたちは父親とは普通につきあって行き来しており、従弟や親戚とも交流があるので、あちらの家の方々と亡き父の後始末をするんだろうなと思っています。

離婚後、子どもが父親と一切関わらないというお宅もありますが、元夫が亡くなれば当然遺産相続があるわけで、「一切放棄する」ならばいいのですが、まとまったお金が手に入るチャンスなので、父からもらう遅れた慰謝料くらいに考えて手に入れたらいいのになぁと思います。

#ただし、いっぷくさんのようにゴミ屋敷の始末とセットになったら考える