児童扶養手当は所得制限があり、収入が多いともらうことができません。そのため、収入を操作してなるべく多くの手当てを受け取ろうとする人がいます。
役所では「手当を受け取れるのは子どもが18歳まで。それ以降は無くなりますよ。そのために収入を上げましょう」とアドバイスをするのですが、なかなか耳を傾けてくれない方もいるようです。
子どもが18歳以上になるということは親の年齢も上がっているということ。若い時にスキルを身につけて、手当てが無くなっても生活できるようにした方がいいというのは誰でもわかっていると思います。
ただ、働かなくてももらえるお金が減らされるのは損と思う人は、収入を下げて手当てを多くもらいにいくでしょう。これを「良くない」という人は多いと思います。ただ、私は「じゃ、収入制限して夫の扶養に入るのはいいのか」と思うのです。
税金と健康保険料は免除され、年金ももらえるという美味しい話ですから、これを利用するために収入操作している人は大勢いるでしょう。
収入操作して扶養に入るのは良くて、児童扶養手当を多くもらうのは良くないことなのか。
先に上げたように、働く時間を少なくすることによって、スキルアップができなかったという問題を除くなら、私は同じことではないかと思うのです。どちらも国民の税金で保護されているという点では一緒です。
「ひとり親だけ手当をもらってずるい」という声がありますが、これをズルいというなら、夫の扶養に入っている人も、やっぱりズルいと思うのです。