そして2013年から保育士生活をスタートさせました。当時のお給料は大卒19万スタートでした。最初の年の源泉徴収票の総額は300万はいかなかったと思いますが、2020年のいま初任給は上がり21万スタートの様です。最初の会社は学校法人でしたので、私学共済(私立学校の教員と同じ福利厚生)に加入でき、当時、社内預金の運用利率が0.50%ほどとものすごい高利率だったため、給与のほとんどをそこで運用していました。、今は社会福祉法人に転職し、ひょんなことから管理職もさせてもらったりして保育士生活8年目の私の源泉徴収票の総額は500万を超え、年200万貯蓄を10年したら2000万を超えたため、中古のマンションを現金で購入して私は別居して離婚することが出来ました。
また特例制度で幼稚園教諭免許も取得し、認定こども園など働く場も広がりました。認定こども園の保育教諭になるには保育士と幼稚園教諭のWライセンスが必要なのです。
正規保育士の仕事量はなかなかのものです。そして正規である以上、シフト勤務(例えば7:30~16:30の早番だったり、10:30~19:30の遅番だったり)は避けられません。なのでお子さんが小さいという方は、まず資格を取り固定勤務パートから正規を目指すのがいいと思います。
正規保育士の仕事を列挙しますと、日々、連絡帳、保育日誌の記入、毎週、週案(カリキュラム)作成、毎月、月案(カリキュラム)作成、クラスだよりなどのお知らせを作成、年間カリキュラムなどの作成、行事の準備、各自の児童票の記録などなど。前の職場では家で持ち帰り仕事をしていましたが、今の会社は持ち帰り禁止のため正規職員の残業はせいぜい月数時間です。PCスキルはワードでおたよりなど作れればOKです。デジカメの写真を取り込んだりムービー編集などもやったりします。
保育士という仕事は、養成校を出ていなくてもピアノが弾けなくても出来ます(弾けるに越したことはないですね)本当に子どもに対して温かく適切に関わることが出来る人が向いています。私の場合は美術大学を出ているので多少は絵を描いたり工作したり手芸で玩具を作ったり、得意分野を活かせています。大変っちゃあ大変ですが自分達の働きで女性の社会進出を支えていると思うと誇れる仕事だと思います。
待遇面でも、福祉分野は人気が無いのでしょうが資格と実務経験があるのでいまアラ50の私が転職先を探そうと思ってもそれなりに首都圏では仕事が選べます。
また、保育士には賞与の他に処遇改善一時金という名のプチボーナスがもらえることもあります。保育士歴などにより額が異なったりしますが私の場合は1,2年目は10万、3年以上のときは25万位もらったこともありますが、これはあくまで会社により分配方法が異なりますし、毎月の給与に乗せているところもあります。
そして自治体による保育士確保のための家賃補助、最大月83000円くらいなので実質家賃タダで借り上げをしてもらっている人が多いです。首都圏の深刻な保育士不足は、全国の有資格者をかき集めたいところなのでしょう。この家賃補助はいずれ無くなるはずですが、体力のない自治体がやめたらそこの区から保育士の大量流出が起こるでしょう。
余談ですが私の職場では昼は給食を一食250円、給与天引きで食べられます。
今年はコロナで私の職場でも約ひと月半の休園がありました、園児が来なければ収入も無いため、保育園でも経営が良くないところが出てくるはずです。しかし福祉分野は他の打撃を受けている業種に比べたら必要とされ、自治体からの補助金を頂いている部分が多いです。
40過ぎて資格を取り保育士8年目の私が言えることは、
*資格と実務経験があることはとても心強い。安定した収入があることも同じ。
*自分の稼いだお金で好きな物を買えるようになったり、美味しい物を食べられるって嬉しい。
*勉強中は何か熱中できるものがあり、目標を持つと辛い中でも自分を奮い立たせることが出来た。
*それなりに重労働だが、お給料をもらいながらトレーニング出来ると思えば良い。
もちろん、最初は離婚して自活するために資格を取ろうと思ったのであり、何故保育士になったの?と聞かれてもよく答えられませんでした。しかし長年この仕事をしていると例え自分に適性があろうがなかろうが、
プロとして自分に出来る事を目いっぱいやろう、という気持ちで日々子どもと向き合っています。
余談ですが2021年に再婚する予定です。これも約2年に及ぶガチな婚活の賜物ですw
普通の人が築いていた温かい家庭や夫婦の幸せっていいものだなあといまさら分かりました。
こんな景色は行動しないと見ることが出来なかったと思います。
たった一度きりの人生、やって後悔するのとやらないで後悔するなら私は前者を選びます。
仕事をする上でやはり犠牲にしたのは子どもとの時間です。もっと一緒にいてやりたかったとか、モラ家庭で育ったからこうなってしまったのかな・・・等々思う事はたくさんありますが、モラ夫に罵られ悪くもないのに謝っているような姿を見せたくはないと思い、後悔はしていません。
子どもが小さい、まだ働けないという方、何も外に出るばかりが仕事じゃありません。家にいながら収入を得る道を模索したり、資格試験の勉強をするのも良いと思います。毎日コツコツと脱出の道を掘り続け、ある日ダッシュして逃げられる道が開通したらいいですね。