東京に転居してきたとき、「万年青を買うといいわよ」と知人に言われました。万年青は運を呼び込む縁起のよい植物として知られており、引っ越しの時の贈り物などに使われています。
さて、近所の花屋さんをのぞいてみると、立派な鉢に植えられた万年青は最低でも3千円。転居費用も高額な出費になり、しかも失業中の身。とても植物にそんなお金を使うわけにはいきません。
でも、縁起のよい植物だとしたら、買っておけば何かいいことが起こるかもしれないと思いながらネットをググると、なんと、1,500円で売っている花屋を見つけました。しかも自転車で10分ほどの近場。
行ってみると店の奥にビニールハウスが作られていて、そこで万年青を大量生産していたのです。そのビニールハウスで良さげなものを選んでいただき、自転車のかごに入れて帰ってきました。
その万年青も大きくなり、たくさんの株をつけたので、転居した子どものところへお祝いとして持っていこうと思いつき、「万年青も持っていくよ」とLINEをして、他の引っ越し祝いと一緒に持っていきました。子どもにあげるものを全部渡して家を出てしばらくすると、追っかけるように電話で「万年筆は?」
「え?」「LINEで万年筆持っていくって言ってたじゃん」
「?」
「?」
あ。。。。
あ。。。。
キミはあれをまんねんひつと読んだのか。。。