共同親権が閣議決定。改正案 国会審議入り

共同親権が8日閣議決定し、14日から国会で審議されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240314/k10014390771000.html

30年前に共同で養育する法律を作ったオーストラリアが今注目されていますが、そのオーストラリアも法律を改正しながらの運用のようです。

とてもわかりやすい記事がありましたので、貼っておきます。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/03/08/29682.html

赤松良子さんを追悼する

毎年今頃の季節になると、赤松良子さんの名前を確定申告の用紙に書きます。30年近く前から始めているユニセフへの募金を確定申告するためです。

クレジットカードの引き落としなので、毎月寄付をしているという意識はありませんが、子どもの進学や転居、転職で家の経済状態が切迫した時もやめようとは思いませんでした。

始めたきっかけはとある記事に「海外では障害を持っている子どもは他の子の災いを引き受けてくれていると言われている。だから海外では障害のある子どもを大切にしている」とあったからです。

同時に「不幸な子どもは他の子の不幸も背負っている」とありました。

自分の子が元気でいられるのはそういった子どもが災いを引き受けているから。だからそういう子たちへ感謝の気持ちとして私ができる範囲でしようと思ったのがきっかけです。

寄付額はわずか月額千円です。この千円がなくてもうちはご飯も食べられるし困ることはないからと思って始めました。

確定申告をするときにユニセフの住所と代表者の名前を書きますから、赤松さんのお名前は知っていました。90歳を過ぎても現役でお仕事をされており、男女雇用機会均等法の成立に尽力されたと略歴にあります。

以前調べた時は確か、男女雇用機会均等法は決して納得のいくものではなかったけれど、まず第一歩を踏み出すのが大事と妥協しての成立だったのだと記憶しています。

そうしてできた男女雇用機会均等法ですが、「入社時に総合職を選ぶか一般職を選ぶか」という選択肢を出され、総合職を選んだら残業も転勤も受け入れなければならないという大きな壁がありました。

当時は結婚、出産で家事や育児をほとんど担い、保育園も少なく、総合職を選んでも退職せざるを得ない状況でした。

男性は仕事と家庭の両立ができるけれど、女性は必然的にどちらか一方を選ばなければならない。これは今も続いています。

やれイクメンだ、カジダンだと言っても、妻と同等に家事・育児を行う男性はいまだに圧倒的に少数です。

#モラハラ男は論外

さらに現代、夫の収入が少ないので妻も働かなければならないようになりました。「あなたらしく」だの「女性にも活躍して欲しい」というのは労働力が不足しているから。労働力不足、少子化のツケが「女性も生き生きと社会で輝いて」ということになっています。

私は卒業してからずっとフルタイムで働いてきましたので、働くことは当然だと思っています。働きたくないけれど、嫌々働いている方も多いようですが、私は本当に働き続けてきてよかったと思っています。

赤松良子さんのご努力で、法律はできました。保育所も整備されています。ただ、大手の会社はそれなりに理解がありますが、中小企業はまだまだ。そして人の意識もまだまだです。それは男性も女性も両方です。

赤松さんが望まれていた社会になるまで、あとどれくらいかかるのでしょうね。

「共同親権」導入、今国会提出へ 民法改正で法制審要綱案

共同親権の導入が今国会に提出されることになったそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fb231e5427583723cb53450bbfa43e28a0e70264

DVケースの場合は

”要綱案は(1)父または母が子の心身に害悪を及ぼす(2)父母の一方が他の一方から暴力・有害な言動を受ける―のいずれかの恐れがあれば、家裁は単独親権を「定めなければならない」とした。”

家庭裁判所が単独親権を言い渡すとのことですが、この場合はひとつひとつ家庭裁判所への申し立てが必要なのでしょうか。その場合はケリがつくまで離婚はできないことになりますよね。

これが調停前置に乗った場合、長々と調停をするものやら、一発審判で決めるものやらがわかりません。

そして誰がどうやってDV認定をするのかがやっぱりわかりません。私はDV加害者は嫌いですが、DV被害者ではないのに被害者を名乗る人はもっと嫌いです。

これからもれた場合は、共同親権にするかしないかを争うのか、原則共同親権なのかがわかりません。この記事のままだとすると、原則共同親権のように読めるのですが。

また”共同親権の場合、子の進学先や居所を決めるために双方の合意が必要となる。ただ、DV・虐待からの避難や、緊急の医療行為など「子の利益のため急迫の事情があるとき」は、一方が単独で親権を行使できると明記した。”とありますが、緊急だったか、子の利益のため緊迫の事情があったかについては、これに適合するかしないか、後から病院などが訴えられる場合があるだろうと思います。実際訴えられて敗訴しています。

https://note.com/arisin/n/nd92b8dddd9df

とにかくわからないことだらけなので、どこかで詳細な解説をしてくれるところが見つかりましたらまたここにあげますね。

事件後の記念日反応が怖い

記念日反応とは、何か大きな事故や事件に遭った時、その1週間後、1か月後、1年後と「その日」が来るたびに「アニバーサリー反応(記念日反応)」という症状が現れることを言います。

「昨日の今頃は何事もなかった」「先月の今日は幸せだった」「1年前の今日はみんな一緒におせちを食べていた」

〇〇の今頃はと思うたびに、失った方や体に異常のあった場合は「体は何事もなく元気だった」と思い出すのです。

私が支援した方は家族が殺された日が近づくと毎年入院されていました。もうその日から何十年と経っているのに、心のダメージは続いているのです。

その季節特有の天候や、季節行事の街の姿や、流れるテレビCM、匂い、音、食べるもの、すべてが引き金になって、どうしてもその時の心理状況に戻ってしまうのでした。

当初は一緒に悲しみを共有していてくれた人も、月日が過ぎると「いつまでも悲しんでいては亡くなった方も悲しむよ」などと言って慰めようとしますが、これは何の慰めにもなりませんし、むしろ立ち直らないあなたが悪いというように責める言葉になってしまます。

本人も立ち直ろう、忘れようと努力はしているのですが、体がそのように反応するので、どうしようもないのです。

カウンセリングを続けて何とか「その日」をやりすごしている方も多いと思います。この方面の療法として「暴露療法(エクスポージャー療法)」というのがあるのですが、受けている方はまるで傷口にゴリゴリと塩を塗り込まれているようだとお話してくださいました。

エクスポージャー療法とは忘れさせるのではなく、何度も何度もその状況を思いださせて、思い出すことを慣れさせる療法です。これは専門者がやることで決して素人が見よう見まねでやってはいけないものです。

とても辛いので、この療法を受けていても途中でやめる方もいらっしゃいますが、受けた方のお話ですと、受けた場合と受けない場合ではまるで違うそうです。辛くても頑張って続けてほしいと仰っていました。

今回の地震で沢山の方が亡くなったり、財産を失ったりした方がいらっしゃいます。おそらくこの記念日反応がある方が多いと思います。1月1日が忌まわしい日になってしまった方へは、記念日反応があるのだということに気をつけ、接することが大切になります。

膠原病と八代亜紀さんとモラハラ被害者と

八代亜紀さんが亡くなったというニュースが何の前触れもなく入ってきました。

去年はいろんな同世代の方たちが亡くなり、私の周りでも急死した方やクモ膜下で倒れたという方が年末にかけて相次ぎました。

八代亜紀さんの死因は「急速進行性間質性肺炎」だそうですが、大元は膠原病でした。

10数年前、モラハラ被害者同盟のBBSに「DV被害者は膠原病が多い」という書き込みで盛り上がったことがありました。DVは毎日ストレスがありますので、これが原因で膠原病を引き起こすのではないかということでした。

中には「被害者はみんな膠原病で死ぬ」といった過激なものもあり、私もあわててブレーキをかけたものです。だいたい膠原病そのものは死に至るような病気ではなく、これが元になってさまざまな病気を引き起こし、最悪亡くなることがあると認識しています。

八代亜紀さんの死亡原因の急速進行性間質性肺炎もこのひとつです。「本来ならば自分を守る免疫が自分を攻撃する」ことで、リンパ系の病気を引き起こします。肺の他に腎臓などもあります。

#きっと明日はこの病気の解説などで医師が白衣を着てワイドショーで解説するんだろうなぁ

似たようなものに関節リウマチもありました。みんなストレスが影響していると言われています。

なぜにこう詳しいかというと、私も同種の病気と昨年末診断されたからです。患者の1/3は間質性肺炎や腎臓透析が必要に病気になり、最悪は悪性リンパ腫だそうです。ただ、2/3の患者はそれにははまらず、普通に生活できるそうです。

私の病気はシェーグレン症候群という指定難病ではありますが、本人は痛くもかゆくもなく、ただ、唾液と涙があまり出ないので、それを補う目薬やら唾液が出る薬やらを飲んでいます。

八代亜紀さんのことで一般にこの自己免疫系の病気の認知度があがり、治療薬ができるといいなぁと思います。

この病気は血液検査をすればイッパツでわかるので、口がひどく渇いたりドライアイになったら膠原病やリウマチ専門の病院に行って検査すればいいのですが、お高い検査のせいかなかなか病院でやってくれないみたいですね。

ただ、検査して病名がついたところで治療法がないのでどうしようもありません。初期で見つかっても進行性の病気を止める治療薬がないのです。

何しろ1カ月前にわかったばかりという状態ですので、CTやらなにやらと検査が続いていますが、これからやらなければいけないことは何なのか、いろいろと探しては片づけています。

能登地震災害 え?っと驚くような活躍をしたWOTA

能登半島の地震災害は救助活動が続いており、これが外国ではなく、数百キロしか離れていない日本で起こっていて、いつものようにテレビのニュースを見るだけなのが歯がゆいのですが、そんな中でおおっと驚いたことがありました。

yahooのニュースで見た「大阪から来たボランティア2人、避難所に「簡易シャワー」設置…プールや川の水を繰り返し浄化可能」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4284243851fbae397ade7e990e3cf04258ee78bd

ボランティアの方がWOTAという会社の水を繰り返し浄化して使える装置を運び込み、避難所を回ってお風呂の供給をしているとのことでした。

最初に不思議に思ったのは「ボランティアの2人が」という部分。この浄化装置というのはたぶん相当高価なものだと思うのです。個人が所有するようなものではない。たまたま個人的に持っていたと可能性もないわけではないけれど、それほど普及しているものならば、あちこちにあってもいいはず。あちこちにあるならもうあちこちから集まってもいいはずなのに、いまだにそれがない。

思ったのは「ボランティアのふたり」はいわゆる「お金をもらわず働いている」という意味で、このおふたりはWOTAから派遣されている人たちなんじゃない?

「被災地に行くのでWOTAの機材を使ってください!」と言ったものやら、社長命令で「行ってきてくれ」といったものやらわかりませんが、ボランティアというととかく「自弁で災害支援に行く」と考えがちなのですが、芸能人が炊き出しをするのと同じように、会社も自社製品を使って支援をするのもボランティアだよなぁ。

こういう時は「X」なので探しに行ってみました。

社長は1月2日にはもう準備をしていて

1月4日には現場に入っておられる。

「大阪から来たボランティアのふたり」とこのWOTAという会社が別々に行動しているのか、一緒のものなのかはわかりませぬ。

ただ、いくら緊急を要する事態でも、空き地に勝手にシャワールームを作って「はい、どうぞ」はたぶんないし、写真を見たところ避難所のようなところに設置しているので、これはちゃんと行政と連絡を取りながら行動していると思われます。

行政側も本来はハンコを20個くらい集めないとこれはできないでしょうが、非常時であること、WOTAがそこそこその方面では知られた存在だったことがあったかもしれません。

https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20200714.html

WOTAはすで一昨年西日本豪雨や昨年の台風19号の時もシャワー室を設置したのだそうです。

WOTA

#WOTAって英語でいうところのわら(ウオーター)ですよね。おしゃれなネーミング

「これでWOTAの製品の売上、知名度はあがるよね!」という目論見もまったくないとは言えませんが、似たような思想を持つ私としては、何より自分の持っているものが人のお役にたてるということが関係者の喜びなんだと思うんです。

売り上げ、知名度の上昇は結果でしかない。目的はそこじゃない。

うれしいなぁ。今の若いモンたちは今の年寄りと違って、確実に民度が上がっていると思うんです。母と電車に乗るとき、ヨタヨタと歩いていた彼女はドアが開くと同時に前にいる人をかきわけて一番前に行き、まだ降りる人がいるのに乗って席を探しまわる。

「年をとるとみんなそうなるんだ」と彼女は言うけれど、いえ、あなたは昔からそういう人です。

元日の夕方に起きた大きな地震でまだまだ救助は続いています。私にできるのは寄付だけなので今回もいたしますが、わけのわからない団体に配られるのではなく、ちゃんと目的を明示したところに送りたいですね。

災い続きで今年の行方は

新春、今年もよろしくという明るい前振りから始めたかったのですが、お正月に起きた地震は度肝を抜かれました。

東日本大震災は太平洋側でしたが、今度は日本海側。前回は宮城県沖、今回は能登半島と確かに地震の多い場所ではありますが、狙ったようにそれぞれの場所で和やかにお正月のご馳走を楽しんでいる時に起こるとは。自然は人間の生活への配慮はしてくれません。

被害に遭われたみなさまには本当にお気の毒で、また家屋の下に埋もれている方もいらっしゃるようで、こちらは遠くからテレビの画面を見守るだけの歯がゆさがあります。

そして2日、テレビを消してPC作業をしていたのですが、ニュースを見ようとテレビのスイッチを入れると燃えている。まだ北陸が燃えているんのかと思ったら、燃えているのはJAL機でした。

あの燃え盛るジェット機の中にいた300人以上が全員無事に脱出できたことは奇跡としか言いようがありません。JALのクルーのスキルの高さに最大限の敬意を称します。

亡くなった海自の方々のご冥福をお祈りするとともに、生存された機長さんがこれから辛い立場になるのではないかと危惧しています。

報道によれば「離陸許可があった」「停止位置に止まれ」と証言が食い違っているとか。

双方の認識が違う

そうなんだ。同じことを言っても認識が違うんだ。モラ夫とのやりとりでやたらにあることです。勘違いで済まされることではありませんが、このような事故になってしまったからには、以後どうするかと言う話になります。

1日、2日と大きな災害が続き、いったい2024年はどういう年になるのかと、不安でいっぱいです。

それでなくてもコロナ、ウクライナ、ガザ地区と疫病や戦争が続き、温暖化で気象がめちゃめちゃになり、気温上昇による災害が世界中のあちこちに起こっています。

来年このブログがあるのかというせせこましいことはどうでもいいのですが、これを読んでくださっているみなさまのご無事をせめてお祈りいたします。

健康も大事ですよ。。

選択制夫婦別姓制度への長い道のり

先日選択制夫婦別姓のシンポジウムに足を運びました。私自身は姓とは人を区別するための印ぐらいにしか考えておらず、アイデンティなどもなく、割とどうでもいいという程度の認識です。

ただ、姓を変えることで起こる面倒な手続きや、変えたことによって「〇〇家の人になった」的な思い込みや勘違いがたくさんあることは嫌だなとは思います。

特に仕事をしていると姓を変えたことをいちいち人に説明せねばならず、それが結婚によりだったらニコニコと話せますが、離婚による場合は言う方も聞く方も不穏な雰囲気がただようことになってしまいます。

実際結婚で姓を変えた時は旧姓婚姻性の相関がわかるような書類を持ち歩いていたものです。

クレジットカードや銀行口座やパスポートや今はマイナンバーカードなど、姓を変えるといろいろなものを変えなくてはならず、今まで自分が築き上げてきた実績が無くなってまいます。「鈴木は佐藤に変わりました」言っても、自分が作り上げてきたものすべては社会的には認知されません。

#それができたのはユーミンくらいじゃないだろうか

シンポジウムでは妻の姓に改正したサイボウズの青野慶久さんのことが取り上げられて、「改正するとどんなに経済的、社会的、精神的に疲弊するか」について書かれた本の紹介がありました。

この青野さんがなぜ選択制別姓の裁判を起こしたかについて書かれたページがあります。

https://note.com/change_jp/n/nf0f6ff15ae68

青野さんは強い信念や希望があってこの運動をしたわけではなく、なんとなく妻の姓にしたら大変なことだらけで、これは夫婦が同じ姓でなくてもいいのではないか、それがダメなら選択制別姓にした方がいいんじゃないだろうかと思ったそうです。

私も姓に関してはこれから変える予定はないので、それほど熱を入れて見ていたわけではないのですが、なぜ選択制別姓が裁判で否決されてしまうのかを読んでみたら、これは共同親権を進めようとする輩と同じ穴のムジナなんだと思いました。

さらに、ググってみたらこんなものが。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/173/yousi/yo1730602.htm

「選択的夫婦別姓の法制化反対に関する請願」

これを読んでムラムラ~!と来たのですよ。

”別姓を望む者は、家族や親族という共同体を尊重することよりも個人の嗜好(しこう)や都合を優先する思想を持っているので、この制度を導入することにより、このような個人主義的な思想を持つ者を社会や政府が公認したようなことになる。現在、家族や地域社会などの共同体の機能が損なわれ、けじめのないいい加減な結婚・離婚が増え、離婚率が上昇し、それを原因として、悲しい思いをする子供たちが増えている。”

夫婦が別姓になると、離婚が増えて子どもが悲しい思いをし、

”一体感を持つ強い絆のある家庭に、健全な心を持つ子供が育つものであり、家族がバラバラの姓であることは、家族の一体感を失う。子供の心の健全な成長のことを考えたとき、夫婦・家族が一体感を持つ同一の姓であることがいいということは言うまでもない。”

同姓でないと強い絆が作れないという。

ちなみに辻村先生の講演で場内が嘲笑と共にどよめいたのは、「夫婦同姓しかないのは現在日本とインドのヒンズー教、ジャマイカの一部だけです」でした。

夫婦の姓についてはどこの国も論議の的になっており、それぞれの国があれやこれやと方策をしていたはず。そして今はもうインドのヒンズー教とジャマイカの一部しか同姓は残っていないとのこと。

日本がうかうかしているうちに、よそ様は先に進んでいたのです。

青野さんの話にも辻村先生の話にも同じことがありました。

「政権が変わらなければ選択制夫婦別姓は進まない」

あの請願書にあるような「夫婦が同姓でないとけじめのないいい加減な結婚・離婚が増え、離婚率が上昇し」というどこの世界のどの時代の話かと思うようなことを堂々と掲げる政党が政権を握っているうちは変わらない。

インドのヒンズー教やジャマイカの一部とご一緒に、日本人は暮らさなければいけないのだなぁ。

不登校の何が問題か

子どもが不登校のお話はよく聞きます。避難にあたって子どもが新しい環境になじめず、不登校になるのではと心配される話もよく聞きます。

不登校の子どもの数は今増え続け、10月4日、文科省が発表した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人になり、昨年より54,108人(22.1%)増加だそうです。

1年で2割の増加というのはすごい数字だなと思います。ただ、こういった統計は昨年度と同様のベースで行ったのか、何か違う考え方が入ったのかそのあたりがわかりません。DVもそうですが、カウントをするベースが違うと昨年度と同等に比較することはできませんので。

もし同じベースで比較したのでしたら、なぜ1年で2割も増えたのか、という疑問があります。コロナだったからというけれど、3年間コロナだったので、なぜ昨年が増えたのか、それともコロナの間中増えていたのか、どうなんでしょうね。

私の子どもが学齢期に友人や同僚のお子さんが不登校になってという話も聞きました。ではその子どもたちはどうなっているかというと、聞こえてくる話の限りでは全員社会に出て働いているんですよね。

そこまで行くには友人はものすごく悩んでいましたし、そこからどう社会へつながったかという詳しい話は聞いていませんが、ともかくみんな社会に出ています。

中高は行けなかったが、大学生になったら行けるようになったという話も聞きます。しっかりとプログラムされて一緒に行動する学校生活にはなじめなかったけれど、ある程度自由に選択できる大学なら行けたということなのかもしれません。

学校に行かなくてもいいじゃないかということで、フリースクールなど、いろいろな形の通信教育的なものも増えてきました。学校でなくてもそこへ行ければいいんじゃないか、という受け皿や社会の許容が増えたことで、不登校を認める動きが広がってきたと思います。

ただ、不登校の問題は子どもが学校に行けないというだけの話ではありません。子どもが学校に行けないことによって起こる家庭内の不和が問題なのです。

子どもが学校に行けないことを夫婦で一致団結して取り組む夫婦なら問題はありません。子どもが学校に行けない、親が学校までついていかなければならないケースの場合は親が(たいていは母親)仕事を辞めなければなりません。

子どもが学校に行けないことで苛立つ父親は多いです。学校に行けないことを母親のせいにして責め立てる父親は多いです。

朝、ふとんをかぶって部屋から出てこない子どもと、「今日も行かないのか!」と怒鳴り散らす父親の間で、孤立無援でおろおろしている母親は多いです。

さらに、「学校へ行かなくてもいい」という選択肢があることを知った他のきょうだいも、学校に行かなくなるという話も聞きます。

子どもの将来の心配の他に、苛立つ父親のとりなしや、母親が働けなくなってまわらなくなった家計の心配、ほかの子どもの世話もあり、といったように不登校の子どもがいると、嵐の中に放り込まれたようになります。

それでも母親は笑顔で子どもに接しなさいとアドバイスされるそうです。ずいぶんとハードルの高いアドバイスなんですね。

「#ちょっと待って共同親権」が新聞広告に!10月27日(金)の朝日新聞朝刊に掲載

10月27日(金)朝日新聞の広告欄にデカデカと出ました!

「#ちょっと待って共同親権」

この広告費はクラウドファンディングによって賄われたそうです。

https://wan.or.jp/article/show/10733

そしてこの広告についているQRコードをスマホで読み取ると、

「#私の声を消させない」キャンペーンに飛びます。

「ちょっと待って 共同親権ムービーには上野千鶴子さんを始め、児童精神科医の渡邊久子先生、民法学者の小川富之先生など、ずらっと共同親権に反対する著名な方が並んでいます。

小さな声でも集まれば大きな声になる

この気持ちを持って共同親権に反対していきましょう。

何度も言いますが、私は共同親権に反対しているのではなく、現在何の手当もされていないDV・モラハラ被害者家族がそのまま共同親権になるのはとても危険だから現段階では反対せざるを得ないということなのです。