母の妄想が止まらない

できるだけ高齢者とは接触したくないので、施設にいる母との面会は避けてきましたが、どうしてもと母がいうので、仕方なく出かけて行きました。

当然聞く話は施設の不満と元の家に戻りたいという希望です。その中で母が言うことには、

「この施設が嫌なんだよ。あんたの住んでいる近くに施設があるだろうから、そこに移りたい」

ビックリポン!だよ。誰が施設を探すのですか。

関係の良い親子なら、私も母の希望に沿うような施設をがんばって探します。でも、母は何をしてもしなくても不満ばかりで、いつも結果を誰かのせいにします。なので今回、首都圏の施設に来るときはいっさい口を挟まず、母と弟の好きなようにさせました。

今の状態が悪いのは弟のせいだと口汚く罵るのを見ていると、「あー、はまらなくてよかった!と胸をなでおろしている所。当然施設なんか探す気はない。

すると、「このコロナでみんな大変だから、私がこちらに来ずに家に残っていたら、全員家に来て住むこともできたのに」。

私と弟の家族全員が仕事を辞め、2時間に1本しか電車が来ない山奥に行き、みんなで実家で暮らせたのにと歯噛みする母。

いやいや、それは無理でしょと言っても「仕事なんか探せばあるもんだよ。コロナでビクビクしていたら、神経がまいっちゃう」

まー、自分の都合の良いストーリーを毎日作ってどうしても元の家に戻り、女帝として君臨したいようです。相変わらず人の悪口とわが身の不幸ばかり出てくる母との面会は、コロナが終わっても遠ざけたいわ。

普通はこうでしょ

「世の中に普通なんてないんだよ。多様性だよ、ダイバーシティだよ」とはいうものの、やっぱり普通はあります。その「普通」とはあなたが生活している場所の方々の多数の方たちの意思意見が「普通」です。

普通は時間と場所で変わります。日本の普通と韓国の普通は違うし(場所の違い)、現代と明治時代(時間の違い)ではやはり違います。だから「普通は」と言ったら、今現在生活している周辺のみ通じることです。

とはいえ、「人間だったら普通そうでしょ」ということはあります。

夫だったら普通こう言うでしょ

夫婦だったら助けるでしょ、などなど。

つまり夫に自分が思っている行動を求めます。でも、モラハラサイトに来られるくらいだから、夫は普通の人ではないのです。普通ではない人に普通の行動を求めること自体が無意味です。そこに何かあるかというと「失望」です。

「期待をする」から「失望する」「失望するからショックを受ける」

夫が普通ではないとわかっているのに期待をする。今までさんざん失望してきたのだから、もう期待はしないことにしませんか。その方が精神的ダメージが少なくて済みます。怒りもありません。

ただし、これが被害者にとって、落とし穴でもあります。期待していなかったのに、ほんのちょっとだけプラスがあると心がほどけてしまうのです。

誕生日にはプレゼントがあるのが普通。でもモラ夫からはそんなものがあるわけがない。だから期待せずにいたら、スーパーでお饅頭を買ってきてくれた(たまたま自分が食べたかっただけ)。これでもう「私の誕生日を覚えていてくれた。本当はいい人だったんだ!」と今までされた数々のことを棒引きにしてしまう人の好さ。

これが被害者になってしまう元々の要因だったりします。

マスクをして静かに会食

国は外に出て欲しくないが、飲食店保護のためにはしかたなく出てもいいけれど、食べるときだけマスクを外し、会話はマスクをしたまま、静かにして欲しいそうです。

神奈川県がコロナの中で行う会食マナー動画を出しています。

1分15秒から

。。。こんなの、行かなくてもいいわ。

Go to eat はテイクアウトに使えなかったので、テイクアウトに使えたらいいのに。

あなたのために言っているのよ

さして親しくもない人から「あなたのために言っているのよ」と言われて、気持ちよく「そう、言ってくれてありがとう」と思ったことがありません。なんで親しくもない相手からそんなことを言われるのかと思うばかりです。ただ、これはずーーと昔のことで、今はそんなことを言われることはありません。

言えないだろうな。今の私、怖そうだもん(笑

これを言うのは相手が怒らないだろうと見くびっている時。言われるのは見くびられている時。

親しい相手でも、「少し言葉を選べよ」という時もあります。本当に相手を気遣って、何とかしたいと思うなら、相手に伝わるように言うはずだし、それを感じ取れないほどこちらは鈍感でもない。

だいたいそういう時は「あなたのために言うのよ」ではなく、「気にさわったらごめんね。でもずっと気になっていて」という、相手の気持ちを気遣った言い方をするものです。

結構「あなたのために言っているのよ」というのは相手のためではなく、私憤だったり、嫉妬だったりすることが多いもの。そういえば、数年前に決別した友人が機嫌が悪くなるのはいつも私がラッキーが続いてうまくいくときばかりでした。

だんだん怒りっぽくなってきて「あんたのために言っているのよ」とは言うけれど、それ、そのままあなたに返したいと思うようなことばかりでした。幸いきっぱりと縁が切れてよかったわ。彼女は私以外の人にも「あんたのために言っているのよ」と言っているんだろうか。

私が決して怒ることはないとでも思っていたのでしょうか。

あまーい。

2時間コースの方

私はモラハラに限らず、沢山の方のお話を伺ってきました。本当にバラエティに富んだお話を伺いましたが、その中でぴったりと同じ種類に分類される方々がおりました。その方々はこの記事は絶対に読まないだろうし、自分のこととは思わないだろうから書きます。

その方たちの年の頃は70代以降。とてもなめらか饒舌ですが、何と言ってもその特徴は

登場人物全員の学歴と職業を語らないと次に進まない、です。

それも「夫は〇〇大を卒業して、〇〇会社勤務です」だけなら簡単なのですが、「息子はね、〇〇大の〇学部を卒業したの。××先生の研究室にいてね、そりゃあ××先生にかわがっていただいたのよ。あなた、××先生ご存じ?あら、ご存じないの。××先生ってね、その方面では知らない人がいないくらいで、あのノーベル賞を取った△さんと同期で、ずっと同じ研究室にいたのよ。その時にはあの□□さんも一緒だったって聞いているわ。□□さんの奥様っていうのがとってもおきれいな方でね、染め物をやってらして、京都の有名な染め物職人で人間国宝の・・・」

こういう話が延々と続きます。こちらはひたすらうなづきマシーンとなっていますが、たぶんこのタイプはこちらが聞いていてもいなくても、しゃべり続けるんだろうなと思います。話の本題に入るまでに1時間くらいかかります。

こういう方は大体家族との関係が悩みで来られます。

ああ、この人の家族は苦労しているだろうなと思います。ちなみに私の母もこのタイプです。物品販売に家に来た人から、ちょっとした自分との関係を見つけると目がきら~ん☆玄関先では足りずに、家に上げ、茶菓子を次々と出して接待し、何時間でも話を続けます。

オレオレ詐欺に遭うのは家族がいなくて寂しいからだ、誰か周りの人が注意を払うべきだという声がありますが、いやいや、どんなに家族がいても、一日中おしゃべりをしていないとダメなのですよ。口の筋肉が心臓や胃の筋肉と同じものでできているから、止まるのは死ぬ時です。

話したいのは自分のことで、人のことはどうでもいいので、せっせと自分の生い立ちから自分の周りの自慢話がしたい、したい、えーーーーーい、ずーーーと誰かに自分の自慢話を聞いて欲しい、という方々です。

こういう方は劣等感のカタマリなので、そのように対応します。職業で聞く分にはそういうものだと思って聞きます。家族や周りの方はうんざりだろうと思いますが、よくできたことに、この母の欠点を良く知って、うまくつきあっている夫や子どもを持っている方も多いです。

うまくできているもんだなぁ。

衣食足りて

コロナで家にいることが多くなり、食事もほとんど自炊かテイクアウトになりました時間もたっぷりあり、そうするとなんとなく食事にも気を使うようになりました。

世の中健康オタクというか、なんでも健康法や体にいいという流行りのものに飛びつく人がいますが、あの方たちはたぶん時間とお金に余裕があるのだと思います。この二つに余裕がなければ、「あれが健康にいい。この運動がいい」とはならないもの。

健康オタクの代表は年配者ですか、高齢になると大体加齢のための病気や症状をひとつやふたつは抱えているもの。そして時間はたっぷりあるし、働かなくてもいいくらいの収入や蓄えもある。だから健康オタクになるのはわかる。

年配者でない場合、家族がいれば子どもや夫の健康に気をつかいますが、独り者でひたすら健康志向で「あれがいい、これがいい」と健康オタクなのは、たぶん、お金も時間も余裕なんだろうな。

健康Youtuberは商売だから熱心なのよね。

おっと驚きのマスク価格

先日所要があって浅草に行ったら、商店街で(仲見世ではない)使い捨てマスクが50枚190円で売っていました。ワイヤー入りだと290円。

もはやマスクは洗って使うものと思っているから買わなくてもいいのに、つい買ってしまった。。それにしてもこの値段。海外からの輸入でしょうが、それにしても4月に30枚3千円で売っていたものが10か月後に50枚190円になる不条理。

マスクはこれからどうなっていくんだろう。

行く道が決まるとき

何か新しい道ができるときは、不思議なことにすべての事柄がそれに向かって開き始めます。自分で作ると言うよりは「開く」。そちらにしか進めないようにできているみたいです。だとしたら、無理して流れに逆らうよりも、流れに乗って前に進んだ方がいい。

リピーターの方から相談を受けていると、「あ、流れがきたね」と感じるときが少なくありません。流れがそちらの方へそちらの方へと追いやっていく。ご本人もそれを感じるようで、不思議がるのですが、そう不思議がらなくても世の中ってそういう風に動くものと思って、そのままに動いた方がいいのです。

私は現在東京に住んでいますが、別に東京にあこがれたわけでも、何かしたかったわけでもありません。どうしても東京に来なければならないような流れがあったのです。私は故郷にずっと住んで、幼馴染や同級生やママ友と平穏に静かに暮らすつもりでした。多少の不満はあっても田舎のおばちゃんで満足していました。東京に来たきっかけは東京からの1本の電話でした。

しばらく連絡していなかった方に電話をして、ぐつぐつと愚痴をこぼしていたら、「だったら東京に来ればいいじゃない」と一言。

晴天の霹靂。

東京へ来ればいいじゃない。

自分では考えつかなかった解決策をいともあっさりと口にして彼女は続けました。「東京は働くところなんて、沢山あるわよ」

実際はそう簡単にはいかなかったのですが、その時の状況はそれがベストの道だと思えました。そして運命は東京へ行けとばかりに流れが速くなり、すべての条件がしだいに整えられてきました。

木の葉にのった一寸法師のように、流れにのって現在があります。まるで最初から道ができていたかのように。

流れは自分で作るのではなく、自分がこうなりたいと思ったら自然にできてきます。もしできなかったら、まだその時ではないか、気がついていないか、どちらかだと思います。

弁護士は慎重に選びましょう

とある離婚裁判を傍聴したときのこと。

原告(妻)側は沢山の証拠を持ってきており、それをひとつずつあげて弁論する弁護士は、惜しいことにせりふ棒読み。どうやらこの離婚裁判は、新人弁護士の練習台にされてしまったようです。先輩弁護士もついていてふたりでやっているから、結論に違いはないだろうと思いますが。

証拠書類を持つ手がぷるぷる震えているので、緊張しているのでありましょう。

どうやら夫も同じように思ったようで、落ち着き払ってのらりくらりの答弁が続きます。夫は社会にもまれた百戦錬磨の企業戦士。棒読みぷるぷるの若い弁護士なぞ鼻で笑ってしまっています。

弁護士選びは家を出る前に終わらせ、家を出ると同時に受任通知の内容証明を送るというのが手順です。家を出る前はたっぷり時間がありますので、弁護士選びは慎重にしたいところです。同一料金でふたりでやりますと言われたら、手厚いわけでもなく、新人弁護士の練習にされる場合もあります。

ちなみにこの裁判の弁護士ふたり、原告側、被告側とも立派なHPを持っていました。ただ、そのHPによると被告側の弁護士は離婚を得意とする方ではないようで、なぜにこの弁護士に依頼したかが不明。特に弁護人からの質問では、素人の私でも目がテンになるような意味不明な質問が飛び出ました。

その質問とは「原告が書いていた日記に出てくるDV夫がこの被告人(夫)だという証拠がどこにあるんですか?!」

びっくりしますよね。離婚裁判で「夫」と言ったら被告に決まってます。

すかさず裁判長から「ここでは夫とは被告人のこととしていますから」というお答えが出てきましたが、あれは裁判長もびっくりしたと思います。

離婚裁判はドラマ

話を離婚裁判傍聴に戻しましょう。

離婚裁判は家庭内でのことですから、見ている人がいません。だから物的証拠が重要な役割を担います。これが調停と違うところです。私が見た裁判では離婚したいと訴えた側の方たちはみんな「配偶者からの被害メモ」をつけていました。

「避難応援プロジェクト」では「メモは手書きにしましょう。証拠価値が上がります」としてきましたが、実際法廷でそれをみると、なるほどなと思います。

長年にわたってコツコツと書き続けてきて紙が黄色くなり、何度も開け閉じしたから縁が擦れてボロボロになりつつあるノートが証拠として出され、その中にびっしりと書かれているメモ(傍聴席からは何か書かれてあるとしか見えません)を見ると、「ああ、大変だったんだな」と事実が目から入ってきます。

これが白い新品の紙にPCで打たれた活字だと、裁判のために作ったものかもしれず、信ぴょう性に乏しくなりそうです(個人の感想です)。

だから「メモは手書きの方がいい」なのですね。