講談社+α新書
「家庭モラル・ハラスメント」のご紹介

2008年5月20日、講談社+α新書から私のモラハラ離婚体験記「家庭モラル・ハラスメント」が発売されました。この本は私が調停のために書いたA4版11ページの「申し立ての実情」が元になっています。 離婚後、DVワークショップで新聞社が主催する「Woman's Beat大賞」というノンフィクション公募があると知り、新聞社なら気に留めてモラハラを記事にしてくれるかもしれないと思い応募しましたが、落選。 何しろこの公募があるのを知ったのが締め切りの1週間前、書き出したのが3日前という超やっつけ仕事でしたから当然といえば当然でした。 その後、ある出版社から「モラハラを書きませんか?」とお誘いを受け、加筆して送るも企画が通らず。この原稿は 私のハードディスクの奥底にずっと眠っていました。

毎日モラハラと向き合っていても、私の記憶からはどんどんあの頃の出来事が消えていきます。全部無くならないうちに記録として 残しておこうと、更に加筆を始めたのが昨年6月末。それから1週間後、突然講談社の方から出版のお誘いを受けました。 この世には人間の力ではどうにもならない、偶然や奇蹟が絶対に存在すると確信している私に降ってわいた出来事でした。
いつもメールや掲示板を読んでいて歯がゆく思うのは、私もみなさんと同じ道を歩んできたことを伝えられないことでした。 ここに書いた「我が家のモラル・ハラスメント事情」は、勝手にコミックの材料にされてしまいましたので、ネットには書けません。 同盟に集まる方々が今悩み、苦しんでいるように、私も同じ体験をしてきました。それを伝えられたら、もしかしたら今泣いている 人も勇気がわくかもしれない、光がみえるかもしれない。そう思いました。

この本は、「私が体験したあの出来事」をそのまま再現しました。何だかできすぎと思われる方のいるかもしれませんが、 あの2003年は信じられないほどの偶然が私の前に繰り広げられました。世の中、捨てたもんじゃない。奇蹟は起こるのだ。 あなたがその光をつかもうと思うなら、奇蹟は突然怒濤のように起こるものなんだ。

みんなにパワーをあげたくて、緑が豊かになる5月に、この本を送り出します。
■読んでくださった方からの感想■

アネモネさん
アマゾンで早速購入し、読ませていただきました。 この1冊でモラが全部わかると思います。「Q&A」に続いてまたすばらしい本が出来ましたね。 カラッとした文章でとても面白く読ませてもらいました。モラを知らない人に知ってもらうのに最適だと思いました。 改めてあまりにもモラ夫が似ているのでびっくりしました。
 私がつきあったモラ夫も20年結婚していました。 熊谷さんはお子さんを2人も育てて、なおかつ仕事もされ、その上モラ夫のお世話まで本当に大変でしたね。これは経験したものでないとわかりませんね。 あの緊張感は。すごいと思います。 モラ夫の前の奥さんの生活もそうだったのだろうと、ダブってくる部分がありました。
「私は夫に愛されていると思ってたんです。」
私もこう思っていたため、いろんなことがおかしいと思いながら、目をそらしてきたと思います。 人を愛せない人がいるなんてことを思いもしなかったから。
  「同じように温かい家庭を知らずに育った二人が、片方は加害者となり、もう片方は被害者に なってしまった。それはまるで宇宙の法則のようにも見えます。」
この文章を読むといつも涙がでます。 熊谷さんが脱出されてこのサイトを立ち上げたことも、運命ですね。 確実に社会にモラハラという言葉が広がっていると思います。このサイトの影響力は計り知れないと思います。

ぴっぴさん
「家庭モラル・ハラスメント」 早速注文して昨日入手、読み始めています。 なんとも、すごいお家でしたねえ。
モラ体験と、間にはさんである情報の配置バランス、 とても読みやすいです。
子育て中のモラ被害者にとって、p.134のMさんの言葉、かなり心に響きます。 通勤電車の中で、泣きそうになりました。


nahidさん
管理人さんのご著書を書店で見つけて購入しました。 モラ・ハラに当てはまるだろうとは思っていましたが、被害者感覚に影響されるんじゃないかと本もサイトも今まで敬遠していました。本屋で拾い読みをして、ん?これは!と思い購入、まだ一部しか読んでいませんが・・
素晴らし〜い!! 明るく、前向きでユーモアさえ漂っている!! 「モラ夫の自己紹介」大ケッサクです。 これです! これです!国際結婚でしたが、国も宗教も文化も関係なく、ただただ卑怯で異常なヤツと結婚してしまったせいなのだ〜 とわかり脱力中です。自分を責めるのをやめてがんばります。
著者の熊谷さんと講談社さんに心より感謝します。 おすすめの本として広めさせていただきま〜す。

かがみさん
管理人さんの「家庭モラル・ハラスメント」早速書店で取り寄せて読ませていただいております。 元夫は間違いなく典型的なモラだったとの思いがさらに強くなりました。
全てお前が悪い、お前のせいだと言われた日々。 冷蔵庫チェックの恐怖など、リアルにかつてを思い出しました。 ここまでモラの対応というものは酷似しているのかと改めて驚いています。
モラ夫と離れて3年が過ぎ少し冷静になった今、この本を読むと当時はいかに酷い状況に身を 置き意味のない努力、我慢をしていたのだろうとよくわかります。 相手がモラでなければ普通に幸せだった人たちが、 理不尽な苦しみに遭っています。
一人でも多くの方が「モラル・ハラスメント」について知ることが出来るようにと心から願ってやみません。

バーバラさん
講談社の抽選にあたって、本をいただいたものです。 きのう、夕方に本が届き、よる9半ごろ読み始め、12時半まで一気に泣き笑いしながら読みました!
大ママさん!この苛酷な19年を生き抜いて、モラハラ同盟というサイトをつくってくださって、『Q&Aモラルハラスメント』を だしてくださり、次ぎは、こうして具体例満載の『家庭モラル・ハラスメント』 を出してくださり、本当にありがとうございました。ヘンな言い方かもしれませんが、生きていてくださって こんなふうに モラルハラスメントを広めてくださってありがとう、とこころからいいたいです。
本のなかで、モラハラ夫の機嫌を損ねないために奮闘する大ママさんの手際のよさと働きっぷりには、超人的なものを 感じますが、私自身も自分自身に「ほんとうによくがんばってきたねぇ、」といいたいような18年でした。 離婚調停の準備を隠密裏にすすめるところなどは、スリル満点だし、みなさん、お薦めですよ〜
最後に、私が涙をぼろぼろ出して読んだところは、133~134pと171pでした。大ママさんが仕事をもっていらして、家と子どもさんを失わずにすんだことを わたしは心から喜びます。 わたし、アルバムさえもちだせなかった〜
娘の成長の思い出がいっぱいつまった家でした。
負けない!と決心はあるものの、18年離れた土地で、やり直すのには、時間がかかりそうです。ゆっくり、ゆっくりでいいんだよ、と自分に言い聞かせている毎日です。 ここに集うがんばっている皆さんの存在に励まされています!ありがとう!

みーみさん
「家庭モラル・ハラスメント」読みました。 周りの人にはわからない、目に見えない暴力で、相手を弱らせ、支配するモラルハラスメント。 自分自身の夫婦関係に重なる部分がたくさんあり、 作者のモラ夫への気遣いに奮闘する光景が頭の中で想像できるほどリアルな文章でした。
加害者のあまりに幼稚な振る舞い・・、体験したものにしかわからないこの苦痛・・・。 そんな泥沼の中、見事脱出に成功した、作者にただただ、拍手!! きっと、この本が、いまだどん底な日常から抜け出すことのできない人々の、 勇気と希望と、力を与えてくれる・・・そんな一冊だと思いました。
社会の仕組み自体が、男優先社会なので、 被害者の方は、若い人、年配者問わず、多くいらっしゃると思います。 殴る、蹴るだけが暴力ではありません! とても読みやすく、モラハラに対してわかりやすい解説もあり、 値段も安いので、モラハラってなに?もしかしたら夫がモラハラかも・・という方々にぜひ読んでいただきたい!!

■講談社からスペシャルプレゼント■

「講談社からゲストのみなさまに本のプレゼント企画」へ、たくさんのご応募ありがとうございました。 講談社生活文化第二出版部長による厳正な抽選の結果、当選された10名の方には16日にメールでご連絡しています。当選された方、おめでとうございます。これではずみをつけましょう☆
■もくじ■

■第一章「優しい人」が仮面を剥ぐ時

チャンスの神を掴まえて
「育ててやった恩を返せ」
何かおかしいという直感を封印
結婚直後に豹変した夫
ある日突然、無視が始まった
新婚三ヵ月の里帰りが離婚騒動に
誰も知らない「もうひとつの顔」
俺の機嫌が悪いのはお前のせいだ
メシも作れないなら堕ろせ
私は便利なお抱え運転手
過度のストレスから氷食症に

■第二章「モラ夫」は自分も人も愛せない

なぜ妊娠中に家を建てることに
平気で嘘をつく人
誰も愛せない「裸の王様」
お前の親から金を借りて来い
夫が不動産の権利を独占
生活費を渡さない男たち
俺様流「男の育児」とは
親戚奉仕でポイントゲット
夫怖さで妊娠中に薬を飲みまくる
母は娘の幸せより世間体を選んだ
●エリート型かヒモラ型か

■第三章 亭主関白という名の精神的暴力

後出しじゃんけん攻撃
冷蔵庫チェックの恐怖
楽しいはずの外食が暗転
悪いことはすべて他人の責任
妻の病気は絶対に許さない
言い返せば百の罵倒が待っている
ドメスティック・バイオレンス
ボクを見るパパの目が違う
モラ夫は家族旅行がお好き
トラベルはトラブルの連続だった
モラハラ気質は代々受け継がれた
インターネットの風に吹かれて
●モラハラ被害者の特徴
■第四章 私たちの苦しみには名前があった!

私が離婚を決意した夫の一言
涙のクリスマス・プレゼント
アナタこそ出て行けと言ってみた
義父の死は「自由への解放」
夫と二人の老後など考えられない
これはモラル・ハラスメントだ!
焼きイモで知った自由の味
暴力行為を証明する診断書
モラル・ハラスメント被害者同盟
現状維持を選んだ義姉
本当にモラハラ加害者か?
女性の味方の弁護士を探したが
すべては子どもたちを守るために
●DVの「二次被害」とは何か

■第五章 離婚調停に向けて臨戦準備

心療内科医と運命の出逢い
浮気三〇〇万、モラハラ二〇万?
子ども・家・貯金三点セット!
家庭裁判所からの呼び出し状
モラ夫に正攻法では絶対勝てない
あの男を一歩も家に入れるな
ブリーフケースを追いかけて
チャンスの神が微笑む時
パパ、ママ、どっちにつくの

■第六章 モラル・ハラスメント脱出への道

第一回離婚調停スタート
夫の隠し財産に調停委員が同調?
「妻さえ我慢すれば」に終止符を
ゴーマン調停委員の横暴に喝!
たかが紙切れ一枚、されど・・・
ハラッサーは変わらない
証拠は最初に出してはいけない
お金より大切なこと
罪悪感と解放感のはざまで
母子三人、憧れの楽園へ
付録――モラハラ加害者の特徴
おわりに   参考文献&サイト


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