◆by はればれ◆

〜はればれ離婚篇〜

 私は、元夫(手続き上はまだ届け出ていないので現夫ですが)とは離婚調停を2回行い、2回目に取り下げ、 そしてその1週間後(今日)に離婚届を書かせました。私の超モラ夫は絶対に復縁する気でいましたが、 それ以上に私は完璧に離婚する気でいました。私たちの場合は子供がいないので、 その分だいぶ楽だったとは思いますが、それでも精神的には申し立てた私の方が大変だったと思います。

 私の場合は1回目の調停の時には30分程しか話を聞いてもらえる時間がないことを事前にいろいろなHPで 知っていましたので、資料ということで結婚前の付き合っていた段階から今日に至るまでを時間の経過にそって 箇条書きにしたもの(7ページ)を調停委員に提出しました。

1回目の時はそれを調停委員が読みながら私がさらに説明をする状態でした。2回目の調停ではその資料を読んでおいてもらえたので、始まるや否や「あんたがどれだけ 一生懸命彼に尽くしてきたかはよくわかった」といってもらえました。これは結構効いたなと実感しました。
ただ、モラ夫はそれでも愛しているから別れたくないを繰り返すだけだったそうです。しかも1回目の時になぜか 義母までもが調停に参加して委員に話をしていたそうです。(うちの子がこのままではかわいそうだと言うばかり だったとか。)

そんなこともあってか、2回目の調停の時は、さっきの言葉の後で調停委員が「あんたはもう我慢 できんと言っているが、彼の方はまだあんたが好きだと言っている。もう別居にもなっていることだし、一旦取り 下げて冷却期間をおいたらどうかね」と言われました。どこをどうつなげてそういう解釈になるのか理解ができ ませんが、私も精神的に疲れきっていたのでそうしてしまいました。(というよりも、調停委員のそのやる気のな さにあきれたというのが本音です)

 その結果にとてつもないショックを自分で受け、その日の夜には遺書まで書いた程でした。こんなに苦しんでるの にあんなにあっさり見捨てられるんだと思うとただ悔しくて・・・。でもそれであきらめてしまったらこれまで苦しん だ自分が報われないと思い、もう一度よく思い出してみました。

 実は2回目の調停の直前にこのままでは埒があかないと思い、夫の実家に電話をし、義母と直接電話で話し、モラ夫の おかしい部分をぶつけていました。すると義母は週末にでも夫の一人暮らし先に行き、夫と話をしてくるといってい ました。

その後、夫から「離婚をしたら、昔のように友だちとしては相手をしてくれるか」というメールがきました。 当然する訳はないのですが、そう言っていたらせっかく夫が揺れているチャンスをつぶすような気がして、 「約束はできないが、そうするかもしれない」と返事をしておきました。そういうことが2回目の調停前に あったので、夫自身が揺れていることは何となくわかっていました。その証拠に2回目の終わった数時間後に 「裁判にするつもりなのか」というメールが来ました。あえて返事はしませんでした。ショックでする気に ならなかったのですが、それが夫には考え中だと思われたようです。実際に検討しようかと考え中ではあった のですが、裁判となるとお金と更なる時間と精神力が必要だと思い躊躇していました。しかし、その間に最初 から整理して思い出すことにしたので、夫に質問状(メールですが)を出しました。

考えているうちにだんだん増えていき、20項目になりました。具体的には「結婚するにあたって自分が私に 約束したことは何か」、「結婚するにあたって私に約束させたことは何か」、「私にしてもらったことは何か」、 「夫として家庭に果たす責任とは何だと考えているか」などでした。私の感情がうせていたことが、夫にとってみれば弁護士に聞かれて いるような客観的な質問だと思えたようです。それに対しての答えは明らかに夫がモラ夫だということを証明 できる内容でした。私は最初はわかっていたのですがショックでしたが、直後に夫から「それは弁護士に言われたのか。 」とか「誰の入れ知恵だ」などのメールが来たので、この勘違いを利用しようと思いました。

 そこで「必要だから聞いただけ」と勘違いできる返事をしておきました。また「離婚届けはここに用意して あるからあきらめがついたらいつでも連絡ください」、「裁判になった場合は慰謝料も当然請求します。 それが嫌なら早いうちに離婚を決意してください」などのメールも送っておきました。すると案の定ひっかかって きました。2回目の約1週間後にとうとう夫から「離婚に応じる。離婚届けをもってこい」とメールが入りました。

もう天にも昇る気持ちとはこのことですね。あまりのうれしさに今までこらえていた分まで涙があふれました。 喜びついでにケーキを家族分買っちゃいました。夫の気持ちが変わっては困るので、その最初の週末である今日、 早速夫のところへ行き、すぐ横で書かせました。その後で夫が「ゆっくりしていけよ」と言って首を絞めてきたり 押し倒され身動きの取れないようにされたりしましたが、そうなるだろうと覚悟していたので腹の底からの大声で 「助けてください。警察を呼んでください。殺されます」と繰り返し叫びました。口を押さえられ窒息するかと 思いましたが、指に思い切り噛み付き、さらに指を手の甲に向かって全力で曲げ、なんとか振り切りました。 その後は夫があきらめたのか開放してくれ、急いで大切な書類を持って去りました。その間も殴られたり蹴ら れたりしましたが、まずはテリトリーから出ることが先でした。部屋を出るときには追いかけてはきていなか ったので思い切りドアを蹴ってやりました。

 ずいぶんな修羅場ではあったのですが、これまでの苦労とこれで他人に戻れるという喜びがあるので、せいせい しました。もちろんこんな修羅場にならない為に弁護士さんに要所では必ず立ち会ってもらうといいと思いますし、 そうならないことを願います。最終的に、私はモラ夫を精神的に揺さぶりをかけ、それでなんとか離婚届までGET できました。今は本当に「はればれ」です。みなさん、今は本当につらいでしょうが、明るい未来のためにぜひ がんばってくださいね!応援しています!