講談社 こころライブラリー
「母を棄ててもいいですか?
-支配する母親、縛られる娘-」のご紹介



「だけどこれだけは覚えておいてください。この世に子どもを愛さない親なんていないということを」(発言小町より)

ある日、読売新聞のサイトにある「発言小町」を何気なく見ていたら、母親から冷たい言葉を浴びせられ、嘆いている娘からの投稿に対してこの返答があるのを見ました。

この世に 子どもを愛さない親なんて  いない

とても押しつけがましく、説教くさく、上から目線で書いてあるそれを見たとき、私のアドレナリンが一気に放出されました。

あなたは世界中の母親をひとり残らず知っているのか?なぜ知っているのか?それを見たことがあるのか?どうやって見たのか?

知っているわけがない。見られるわけがない。知っているのは自分のことと、そうに違いないと歪曲された色眼鏡でしかみることができない固まった思いこみ。 その思いこみのせいでどれだけの娘たちが困難な道を歩むことになったか、あなたに聞かせたい。

モラハラパブに寄せられた、母からのモラハラで傷ついた方たちの書き込みをこの人が読んだなら、どんなお説教をたれるでしょうか。 きっと堂々とあなたたちは間違っていると言うに違いありません。
私が「家庭モラル・ハラスメント」を書いたのは、事の一片だけを切り取って話すだけでは人は理解してもらえない。一番最初から 筋を通して全部話さなければわかってもらえないと思ったからです。幸い被害者だけでなく、この本を読んだ多くの一般の方たちからも支持され、 モラハラとはかくも残酷なものなのだと理解していただけたものと感謝しています。
同じように、小さな頃から母親からの精神的虐待に遭った娘たちに、どのような影響があり、彼女たちはどのような人生を送ることになったか。 そして自分は母に愛されていないと知ったとき、彼女たちは何を思い、その後の人生をどう変えていったか。
成長した7人の娘たちの証言をまとめたのが本書です。

この本を読んだ方たちが自分の今までの生き方を考え、新しい人生のスタートを切るきっかけになったなら、私にとってこれ以上の喜びはありません。

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■もくじ■

■序章 「支配する母親」って、どんな母?

今も終わらない母の支配
   ―ナオミさん(35歳)の場合―

  • 「母が怖くてたまらない」 
  • 「感情を殺して生きる」ということ 
  • なぜ母から逃れられないのか 

    ■第一章 自分の娘への連鎖で気づいた「プレッシャー母」の恐ろしさ
       ―サツキさん(50歳)の場合―

  • 「気をつけて!」と叫ぶ母  
  • 自分が我慢する、という処世術
  • 母を中心に回る家族
  • 結婚後も続いた母からのプレッシャー
  • 母の心配事のはけ口に
  • 母の心配を避けるため、子どもに頑張らせる
  • いちばん怖い言葉は「大丈夫なの?」
  • とにかく母に責められないように行動する
  • 子どもの病気で、自分が抱えていた問題に気づく
  • 母にはもう振り回されない
  • プレッシャー支配の連鎖を断ち切る
    ☆母から解放されるための3箇条 その1 

    ■第二章 娘で虚栄心を満たそうとする「見栄っ張り母」
       ―キョウコさん(39歳)の場合―

  • 予測不能の雷が落ちてくる毎日
  • 生きるために感情を押し殺す
  • 勉強するのは母の虚栄心を満たすため
  • 「お局様」のような母の仕打ち
  • 妹とのあからさまな差別
  • 気づけば母の財布代わりに
  • 「鵜飼い」の母に支配される「鵜」の娘
  • 母のあまりの理不尽さに、思わず反撃
  • 「母による支配」から「夫による支配」へ
  • 母のいる家には帰らない
  • 「私、母が嫌いです」
    ☆母から解放されるための3箇条 その2 

    ■第三章 正論が重すぎる「スーパー完璧主義な母」
       ―ナナエさん(38歳)の場合―

  • すべてにおいて完璧であろうとする母
  • 頑張ってもけっしてほめてもらえない
  • 家の中に充満する重い空気
  • 母への小さな反抗を試みるものの・・・
  • ふくれあがる、母の「正しさ」への反発
  • 結婚で母に反旗を翻す
  • 「モラ男」から逃げ出し、再び母との重い日々へ
  • 母の重さの「正体」に気づく
  • 「お母さんとは一生平行線ですよ」
  • ゆるみ始めた母からの「支配」
  • 母とは一緒に暮らせない
  • 反乱の第二章は、これから
    ☆母から解放されるための3箇条 その3


  • ■第四章 強烈な怒りをパワーに変える「ネグレクト母」
       ―ハルカさん―(43歳)の場合

  • 母の怒りで満たされた家
  • 母の暴言と育児放棄に耐える日々
  • 記憶を塗り替える母
  • 自分を守るため、「権力者」を受け入れる
  • 初めての母への反抗
  • 母に刷り込まれた「罪悪感」の呪縛
  • なぜ自分には幸せがやってこないのか
  • 「母は自分を愛していなかった」
  • 相手に合わせるという「横着」をやめたい
  • 母に叩き込まれた生き方を捨てる
    ☆母から解放されるための3箇条 その4

    ■第五章 不安定な自分をコントロールできない「ジェットコースター母」
       ―エリさん(33歳)の場合―

  • 父からのモラハラで、常に不安定だった母
  • 母のカウンセラー役を背負う
  • 弟と妹の世話に追われる小さな「母」
  • 「父とも母とも暮らしたくない」
  • 自分を受け止めてくれる場所がない
  • 母への大きな失望
  • 働き始めても変わらぬ母への義務感
  • 生き方が重い
  • 「この人には何を言ってもダメ」
  • 母への使命感という荷を降ろす
  • 「愛のカラ売り」
  • 感情を出せなかった自分に気づく
  • 閉じ込めてきた感情に向き合う
  • 母を突き放すとき
    ☆母から解放されるための3箇条 その5

    ■第六章 不意打ちの暴力が恐ろしい「お金至上主義の母」
       ―イズミさん(49歳)の場合―

  • 虐待と育児放棄を繰り返す母
  • 心に蓋をして自分を守る
  • 人生設計を押しつける母
  • 娘よりお金、という思考回路
  • 「モラ母」は自分を過大評価する
  • 子どもを産んでも続いた母からの呪縛
  • 母の愚痴責めでうつ病に
  • とどまるところを知らない母の攻撃
  • 母のひどい被害妄想に、ついに目が覚める
  • 恐ろしいまでのお金至上主義
  • 母を「愛情のない人」と認める
  • 愛情のない母と決別する方法
  • 「母を受け入れる必要はどこにもない」
  • 母と決別し、「普通の生活」を始める
    ☆母から解放されるための3箇条 その6

    ■終章 「支配する母親」との決別のために

  • 「気づくこと」が決別への一歩
  • 「母に愛されていなかった」と認めることは、解放されること
  • 自分を傷つけないために
  • 子どもの存在が映し出すもの
  • 取り戻した「自分」を携えて
  • 「母を諦める」
  • おわりに


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