70歳を過ぎても働くことーお菓子工場の火災

”2月11日の深夜に新潟県村上市にある主にせんべいなどを作っている工場から出火し、5人が死亡しました。”

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220212/k10013480181000.html

”死亡した5人のうち、身元のわかっている60代から70代の4人の女性はアルバイトの従業員で、工場で清掃作業を担当し、夜、出勤して翌朝まで働く夜勤だったということです。”

”死亡した5人のうち、身元のわかっている60代から70代の4人の女性はアルバイトの従業員で、工場で清掃作業を担当し、夜、出勤して翌朝まで働く深夜勤だったということです。”

死亡した方たちは71歳、68歳 70歳、73歳、といった70歳前後の方たちです。この方たちの他に、きっとこの深夜勤務をしていたのはこういった高齢女性だったのではないかと思います。

地方にはこういった工場があまりなく、働く場も少ないため、貴重な働く場所だったのだろうと思います。私が地方で暮らしていた時も、夜に仕事の終わった事務所の掃除のアルバイトをしているママ友がいました。「コンビニのお弁当を作る深夜バイトは時給がいい。あそこのばあさんはそれで家を建てたそうだ」という話を聞いたことがあります。

今の70代は昔と違って背もピンとして、体力もあり、まだまだ家に引きこもるのは早い方々がいますから、少ない年金を補おうと働く方が少なくありません。でも、やっぱりこの深夜勤務は体に堪えるのではないかと思います。

雪深い新潟県ですから、この女性の方たちは「とーさん(嫁さんに、孫から、息子から)に(車で)送ってもらって」通っている方だったのではないか、そのご家族の方々は今どんなに嘆かれていることでしょう。

この会社は何度も火災を出していると報道されています。

”三幸製菓の工場では過去にも火災が起きています。平成18年には新潟市北区の新崎工場で菓子の製造ラインにあるベルトコンベアから出火し、従業員3人が煙を吸って軽いけがをしました。また、新崎工場では3年前にも製造ラインから出火しましたが、このときはけが人はいませんでした。”

”製品を焼く網目があって、そこにカスか何かが落ちて、火がついたような話だった”

たぶん、働く場の少ない地方では大切な工場だと思います。それゆえ、早く再稼働をと思っている授業員の方がいるのではないかと思いますが、これをうやむやにしてしまってはまた同じような事故が起こるのではないかと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98eff528df7a7414d5c48661083ef16edc45484d
6人死亡 三幸製菓は「火災事故の常習犯」従業員の告発

それにしても70歳を過ぎても深夜勤務をしている人がいる。それは地方も都会も同じです。道路工事で通行整理をしているのはほとんど高齢者です。少ない年金では暮らせないのか、孫にあげる小遣いを稼いでいるのか、子どもたちの収入が少ないから孫の教育費を一緒に稼いでいるのか、その理由は人それぞれですし、働きたいけれど日中の仕事がないから深夜勤務で働く方もいるでしょう。でも、70歳を過ぎての深夜勤務。

この火災はいろいろな問題があるのではないかと思っています。