嫁いびりがわからない

子どもが結婚し、配偶者という方が仲間内にはいりました。世に言う「お嫁さん」です。スープは冷めてしまいますが、割と近場に住んでいるのでいただきものがたまった時、渡さなければならない時は自転車で持っていきます。往復90分ですね。

さすがに自転車90分(しかも起伏の多いトライアルコース)は楽ではないので頻繁には行けないのですが、何かあったときにはさっと行けるというなかなか便利な距離です。相談員をしていた時に「近所に義母が住んでいて、過干渉がうざい」という相談を時々受けていましたので、うざいと思われるほど行かない方がいいのです。

私は身内では結構口がキツイと思われているようで、「嫁いびりするなよー」などと弟から言われたりしたのですが、今のところこのなかなかしんどい距離のおかげと、息子宅へ用もないのにノコノコ行くほど暇ではないので、平和な関係を保っています。

さて、この嫁いびりですが、橋田寿賀子が得意とするこのジャンルは昔から多くの女性が共感するので不動の人気を博しています。姑の側からするといびってはいないのです。あくまでも相手のことを思って、教育、指導です。だから「あなたのために言っているのよ」と、毎度言うでしょう。この押しつけがましさ(笑)

我が家の母親も、弟一家が家に来た時の鬼姑ぶりはなかなかのもので、私が何度も「そんなことは言わなくてもいい」と袖を引っ張っても「教えてやってるんだ!」と鬼の形相でしたね。弟の妻も3年ほどで来なくなり、両親が弟宅に行くとさーーっと実家に逃げるようになりました。

#当然ですね。母はただいま老人施設に隔離中

さて、嫁いびりですが、たぶん私はいびりができるほど会っていないのでやっていないと思うのですが、そもそも嫁いびりのやり方がわからない。この人を教育しようと思う気持ちもないので「これはこうするのよ!」と包丁を取り上げてやってみせることもない。

不自由だなと思ったら自分から治すだろう。ネットの世の中。自分でググって探すだろう。彼女がキッチンに立っても一緒に立つこともない。だって他にやってくれる人がいるならやる必要ないし。お正月に彼女が家に来た時も、私が全部やってました。

#勝手がわからない人がそばにいるとかえって邪魔なんだよね

嫁が手伝うのは当たり前だけど、自分はする必要はないと思うところが嫁いびりの入り口のような気がします。要するに上下関係を作ってしまうこと。

私は義母から怒られたこと、嫌なことを言われたことが一度もありません。聞きようによってはむっとするようなことを言われたかもしれませんが、彼女は心底良い人なので、悪気があって言っていないことはわかっているので気になりませんでした。

#嫁いびりってされたことがないので、やり方がわからないのよね。

後は「教育しよう」とか思わなければいいんじゃないかな。